・循環資源製造プロセスの完全自動化を支援
日工は7月21日、アミタグループ(京都市中京区)で持続可能な調達・資源活用ソリューションを展開するアミタサーキュラー(京都市中京区)が兵庫県姫路市の姫路循環資源製造所に開設したスマートファクトリー「ZERO I(ゼロワン)」へ、廃棄物由来の循環資源製造設備を納入し、本格稼働を開始したと発表した。2027年を目標とする循環資源製造プロセスの完全自動化を設備面から支援する。
「ZERO I」は、アミタグループが推進する循環型事業モデル「サーキュラー3.0」の中核拠点として整備された施設で、AIやDXを活用し、資源循環を支えるスマートファクトリーである。2026年7月9日の開所式を経て、本格運用が始まった。
今回、日工が納入した設備は、廃棄物を加工して製造するセメント原燃料などの循環資源について、「均質化」と「サイズ制御」を担う中核設備となる。アミタサーキュラーが構築を進める自動制御システムと連携し、入荷から製造、保管、出荷までの自動化を支えるデータ基盤と一体で運用される。
近年は資源価格の高騰や地政学リスク、人手不足、脱炭素対応などを背景に、製造業では安定した資源調達が課題となっている。「ZERO I」はこうした社会課題の解決を目指し、多種多様な廃棄物を循環資源へ転換する高度自動化工場として整備された。2027年には製造工程全体の完全自動化を目指している。
日工の設備には、アスファルトプラントやコンクリートプラントで培った混練技術を応用した2軸ミキサを採用。投入された廃棄物原料を均一に混合するとともに、水分量や粘性を調整して搬送・処理しやすい状態へ改質する。混練状態はカメラで監視し、将来的にはAI画像診断による自動判定へ移行する計画だ。
また、振動ふるい機(スクリーン)による粒度調整機能を備え、40ミリ以下の規格サイズを自動選別。規格外となった材料は2軸破砕機へ自動搬送され、再破砕後に再びふるいへ戻すリサイクルループを構築している。最終的に規格を満たした循環資源のみを製品ヤードへ自動搬送する仕組みとなっている。
「ZERO I」は企業から排出される最大18種類の廃棄物を同時保管でき、多様な循環資源を製造可能な設備を備える。日工は設備の安定性や信頼性が評価され、今回の採用に至ったとしている。
今後、日工は保守・メンテナンスを通じて設備の安定稼働を支援するとともに、新設したエンジニアリング営業部を中心に、製造工程全体の最適化や高度自動化を提案する事業を強化する方針。資源循環や脱炭素化に向けた産業界の課題解決に向け、プラント技術を幅広い分野へ展開していく。
【会社概要】
日工は1919年創業。アスファルトプラントで国内シェア約80%を持つプラントメーカーで、コンクリートプラント、環境関連設備、モバイル関連事業などを展開。近年は培ったプラントエンジニアリング技術を生かし、資源循環や自動化分野への事業拡大を進めている。