ヒアブ、2026年第2四半期受注は16%増、通期営業利益率見通しを14.5%超へ上方修正

・ラブリー・エンバイロメンタル・グループ(Labrie Environmental Group)買収で廃棄物・リサイクル分野を強化

ヒアブ(Hiab):2026年7月22日

ヒアブは7月22日、2026年1~6月期の半期決算を発表した。第2四半期(4~6月)の受注高は前年同期比16%増の4億3,700万ユーロ(約818億円、183円換算)となり、受注残高も拡大した。売上高は前年同期並みを維持する一方、比較可能営業利益は微増し、収益性が改善した。好調な業績やコスト削減効果、ラブリー・エンバイロメンタル・グループ(Labrie Environmental Group)の買収完了を背景に、2026年通期の比較可能営業利益率見通しを14.5%超へ引き上げた。

■2026年第2四半期業績

2026年第2四半期の受注高は4億3,700万ユーロで、前年同期の3億7,700万ユーロから16%増加した。為替影響を除いた実質ベースでも13%増となった。地域別では、EMEA(欧州・中東・アフリカ)、米州の双方で2桁成長を達成した。

受注残高は期末時点で5億8,900万ユーロとなり、2025年12月末の5億3,400万ユーロから増加した。

売上高は4億300万ユーロ(約750億円、186円換算)で前年同期の4億200万ユーロとほぼ同水準となった。為替影響を除いた実質ベースでは3%減となった。

比較可能EBITAは6,200万ユーロ(前年6,100万ユーロ)、売上高比15.4%。比較可能営業利益は6,100万ユーロ(同6,000万ユーロ)で、1%増となった。営業利益率は15.1%(同15.0%)だった。

一方、営業利益は5,000万ユーロ(前年6,000万ユーロ)で、比較可能性に影響する費用1,100万ユーロを計上した。四半期利益は3,500万ユーロ(同4,400万ユーロ)、1株当たり利益は0.54ユーロ(同0.67ユーロ)となった。

営業活動によるキャッシュフロー(金融費用・税金控除前)は2,500万ユーロ(前年5,600万ユーロ)となった。

■2026年上期は受注高11%増

2026年1~6月期の受注高は前年同期比11%増の8億3,900万ユーロ(前年7億5,500万ユーロ)となった。為替影響を除いた実質ベースでは10%増となった。

売上高は7億8,600万ユーロ(約1,462億円)で、前年同期の8億1,400万ユーロから3%減少した。実質ベースでは4%減となった。

環境対応製品群の売上高は20%増の3億5,700万ユーロとなり、売上構成比は45%(前年37%)に拡大した。

比較可能EBITAは1億1,500万ユーロ(前年1億2,700万ユーロ)、比較可能営業利益は1億1,200万ユーロ(同1億2,600万ユーロ)となった。比較可能営業利益率は14.3%(前年15.5%)。

上期利益は6,400万ユーロ(前年9,000万ユーロ)、1株当たり利益は1.00ユーロ(同1.39ユーロ)となった。

■ラブリー買収で廃棄物・リサイクル事業を拡大

ヒアブ(Hiab)は6月1日、米国の廃棄物収集車メーカーであるラブリー・エンバイロメンタル・グループ(Labrie Environmental Group)を企業価値10億3,500万ドルで買収すると発表し、7月1日に買収手続きを完了した。

今回の買収により、成長が続く北米の廃棄物収集車市場へのアクセスを強化する。ラブリーは廃棄物・リサイクル分野で高い市場シェアを持つ企業であり、ヒアブ(Hiab)が重点成長分野として掲げる4分野の一つを補完する。

買収後、ラブリーは第3四半期からヒアブ(Hiab)の財務報告に組み込まれる。また、新たな事業領域として「環境車両ソリューション(Environmental Vehicle Solutions)」を形成する。

■大型案件が受注増をけん引

ヒアブ(Hiab)のスコット・フィリップス(Scott Phillips)社長兼CEOは、「2026年第2四半期も好調な業績を維持した。すべての地域で2四半期連続となるプラスのブック・ツー・ビル(受注高÷売上高)を達成し、受注残高も増加した」とコメントした。

第2四半期の受注増には、米国向けモフェット(MOFFETT)車載式フォークリフト、フランス向けHIABローダークレーン、防衛物流向けHIABローダークレーンおよびマルチリフト(MULTILIFT)フックリフト、INGクレーンズ(ING Cranes)の買収効果などが寄与した。

サービス事業の受注高も5%増の1億2,700万ユーロとなり、スペアパーツやメンテナンスなど継続型サービスが成長を支えた。

■2026年通期利益率見通しを引き上げ

ヒアブ(Hiab)は、2026年の比較可能営業利益率について、14.5%超になるとの見通しを示した。従来予想では13.5%超としていた。

同社は、増加した受注残高による収益見通しの改善、コスト削減、ラブリー買収効果を通じて、2026年には過去最高水準の収益性達成を目指す。

■新製品投入で有機的成長も推進

ヒアブ(Hiab)は、第2四半期に新製品の投入も進めた。中型市場向け次世代フックリフト「マルチリフト・オプティマ(MULTILIFT Optima)」シリーズを発表したほか、防衛物流向けソリューションとして「HIAB 1622 ATFローダークレーン(HIAB 1622 ATF Loader Crane)」および「HIAB JMICトップハンドラー(HIAB JMIC Top Handler)」を公開した。

HIAB 1622 ATFローダークレーンは、大型吊り上げ能力と低車高、長い作業リーチを両立したモデルで、防衛・軍事物流分野での活用を想定している。

ヒアブ(Hiab)は、スマートで持続可能な道路輸送向け荷役ソリューションの世界的プロバイダーで、世界100カ国以上に展開する約3,000カ所の販売・サービス拠点を有する。2025年売上高は約16億ユーロ(約2,976億円、186円換算)、従業員数は約5,200人。

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2026年上半期レポート