パルフィンガー(PALFINGER) :2026年7月22日
パルフィンガーは、ベルギーの洋上構造物メーカー、スムルダーズ(Smulders)から、英国の「イースト・アングリア・ツー(East Anglia TWO)」洋上風力発電所向けにデービットクレーン「PF160-5m」64基を受注したと発表した。運営会社はスコティッシュパワー・リニューアブルズ(ScottishPower Renewables)。同社は先に「バルティク2・3(Bałtyk 2、Bałtyk 3)」洋上風力発電所向けにも同製品を受注しており、今回の契約は欧州有数の洋上風力市場における同社の存在感をさらに高めるものとなる。
イースト・アングリア・ツーは英国サフォーク州沖の北海南部に建設される大規模洋上風力発電所で、スコティッシュパワー・リニューアブルズが推進するイースト・アングリア開発計画の一環である。計画設備容量は最大960MWで、約100万世帯に再生可能エネルギー由来の電力を供給する見込み。パルフィンガーは、長年の協力関係にあるスムルダーズとの連携を通じて、同プロジェクトに再び参画する。
パルフィンガーの洋上風力担当グローバル・キーアカウント&セグメントマネージャー、イアヴォル・マルコフ(Iavor Markov)氏は、「風力発電は世界的な成長市場であり、信頼性の高い洋上ソリューションへの需要は急速に拡大している。当社は早くから洋上風力分野をマリン事業の中核に位置付け、高性能な揚重ソリューションによって風力発電所のライフサイクル全体にわたる安全で効率的な運用を支援している」とコメントした。
今回受注したPF160-5mデービットクレーンは、風力発電設備64基それぞれに1基ずつ設置され、2026年末までに納入される予定。タービンプラットフォームでの資材搬送や保守・点検作業に使用される。過酷な海洋環境での運用を前提に設計されており、高い耐久性と低メンテナンス性を両立し、安全かつ効率的な揚重作業を支援する。
英国はパルフィンガーにとって欧州最大の洋上風力市場であり、同社は既にイースト・アングリア・スリー(East Anglia THREE)向けにもPF160クレーン96基を供給している。同プロジェクトでは初号機タービンの設置が完了し、洋上工事が進行中だ。
イースト・アングリア・ツーとスリーの両プロジェクトが完成すれば、世界最大級の洋上風力発電所群となり、合計約225万世帯へ電力を供給する計画である。今回の追加受注は、大規模再生可能エネルギーインフラにおける長期的なパートナーシップと信頼性の高い技術、着実なプロジェクト遂行力の重要性を示すものとなる。
パルフィンガーは洋上風力分野に23年間取り組んでおり、現在は5大陸19カ国で同社の揚重・ハンドリングソリューションが採用され、総計53GW超の再生可能エネルギー発電を支えている。
今回の受注により、同社の風力発電向け揚重・ハンドリング機器の累計販売台数は洋上・陸上を合わせて7,000台に到達し、このうち約6,600台を既に納入済み。再生可能エネルギー分野への継続的な取り組みと、安全で効率的かつ持続可能な洋上作業を支えるパートナーとしての地位を改めて示した。
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