カルマー(Kalmar):2026年7月22日
カルマーは7月22日、2026年1〜6月期(上期)決算を発表した。4〜6月期は販売が好調に推移し、売上高は前年同期比14%増の4億8,000万ユーロとなった。電動化製品を中心とする「エコポートフォリオ」の販売が大きく伸長し、営業キャッシュフローも大幅に改善した。2026年通期の業績見通しは据え置き、比較可能営業利益率12.5%超を見込む。
4〜6月期の受注高は4億4,900万ユーロ(前年同期4億5,000万ユーロ)で前年並みを維持した。前年は欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域で大型案件が複数あったものの、北米市場で受注が大幅に増加し、全受注の39%を占めた。6月末時点の受注残は9億8,600万ユーロ(2025年末9億7,700万ユーロ)となった。
売上高は14%増の4億8,000万ユーロ。設備機器事業、サービス事業ともに増収となり、エコポートフォリオの売上高は27%増の2億3,300万ユーロと全社売上の48%を占めた。完全電動機の受注も拡大し、電動化投資の成果が表れた。
営業利益は5,800万ユーロ(前年同期5,400万ユーロ)、営業利益率は12.2%だった。比較可能営業利益は9%増の6,000万ユーロ、同利益率は12.4%となった。関税の影響は残るものの、価格政策や収益改善プログラム「ドライビング・エクセレンス(Driving Excellence)」による効率化で影響を抑制した。
営業活動によるキャッシュフロー(金融項目・税引前)は8,200万ユーロと前年同期の2,200万ユーロから大幅に改善。当期純利益は4,400万ユーロ、1株当たり利益(EPS)は0.69ユーロとなった。有利子負債倍率(純有利子負債/EBITDA)は0倍と財務体質も良好だった。
上期(1〜6月)の業績は、受注高が前年比3%減の8億9,900万ユーロだった一方、売上高は10%増の8億9,900万ユーロとなった。比較可能営業利益は8%増の1億1,100万ユーロ、営業キャッシュフローは1億4,900万ユーロへ拡大した。エコポートフォリオ売上は19%増の4億1,900万ユーロとなり、全社売上の47%を占めた。
サミ・ニーラネン(Sami Niiranen)社長兼CEOは、「地政学リスクや貿易摩擦が続く中でも市場需要は底堅く推移した。北米の物流市場では回復の兆しが見られ、設備・サービスの両事業とも安定した業績を維持できた」とコメントした。
電動化分野では、欧州市場向けの完全電動ターミナルトラクター「TT7 EV」を投入したほか、電動化やデジタルサービス、サーキュラーエコノミーを柱とする5カ年研究開発プログラム「ムーブ・トゥ・グリーン(Move2Green)」も開始から1周年を迎えた。
収益改善策「ドライビング・エクセレンス」は順調に進展しており、第2四半期末までに年間換算4,900万ユーロの効率改善効果を確保した。2026年末までに5,000万ユーロの改善を目標としている。
事業別では、設備機器事業の売上高は3億2,100万ユーロ、比較可能営業利益率は12.4%だった。サービス事業は売上高1億5,800万ユーロ、同利益率17.0%となり、第1四半期および前年同期から改善した。
同社は今後6カ月の市場需要について、「直近数四半期とほぼ同水準で推移する」と予想。2026年通期については、比較可能営業利益率12.5%超との従来予想を維持した。
カルマーはフィンランド・ヘルシンキに本社を置き、港湾・ターミナル、物流センター、製造業向けの大型マテリアルハンドリング機器を展開する。120カ国以上で事業を展開し、世界で約7万台の稼働機械を保有、従業員数は約5,300人。2025年の売上高は約17億ユーロだった。
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