・X軸1,100mm・Y軸600mmへストローク拡大、アルミダイカスト部品や半導体関連部品の大型化に対応
ファナックは7月21日、小型切削加工機「FANUC ROBODRILL(ファナック ロボドリル)」DCシリーズの新機種として、「FANUC ROBODRILL D116CS」を追加したと発表した。自動車用アルミダイカスト部品や半導体製造装置関連部品など、近年進む加工対象物の大型化に対応するため、従来機種から加工ストロークを拡張し、生産性と作業性を高めた。
新機種は、X軸ストローク1,100mm、Y軸ストローク600mmを実現し、従来機種比で約1.5倍に加工領域を拡大した。テーブル作業面は1,250mm×600mm、最大積載質量は600kgで、大型化する加工治具やワークを余裕を持って搭載できる。
また、Y軸カバーには5段テレスコピックカバーを採用し、テーブルへの寄り付き距離を183mmまで短縮。大型ワークの段取り作業性を向上させた。
一方、大型化した機構部においても、ロボドリルDCシリーズで培った高速加工技術を継承。新たに「方向別加減速制御」を搭載し、Z軸下降方向では最大2.4Gの加速度を達成した。これにより、工具移動の高速化によるサイクルタイム短縮を図っている。
さらに、温度センサを標準搭載することで熱変位を抑制し、加工精度の安定化を実現。新形状の機械カバーやクーラントノズルによる切粉対策技術も採用し、高い稼働率と生産性を両立した。
■大型治具対応の回転テーブルも開発
ファナックは今回、ロボドリル専用の付加1軸回転テーブル「DDR」シリーズについても、大型化・高イナーシャ化する加工治具への対応を強化した新製品「DDR-HPiB」を開発した。
DDR-HPiBは、モータトルクを従来比約2倍に向上させ、大型ワークの高速・高精度加工に対応する。また、同ユニットを搭載した「ユリカゴユニットDDR-THPWiB」では、最大旋回直径φ640mm、X軸有効加工範囲975mmを確保し、D116CSの大ストロークを最大限活用できる仕様とした。
ファナックは、ロボドリルシリーズの加工領域拡大と高速・高精度化を進めることで、自動車、半導体、産業機器分野など幅広い製造現場の生産性向上に貢献していく。
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