・欧州事業の競争力強化へ
NTNは7月21日、欧州でベアリング(軸受)などの開発・製造・販売を手掛ける連結子会社のNTN EUROPE S.A.が、フランス・オートサヴォア県アヌシー市に新本社社屋と研究開発センターを開設し、7月9日に開所式を開催したと発表した。分散していた本社機能や事業部門、研究開発部門を集約し、事業運営の効率化と技術開発力の強化を図る。
新拠点は、アヌシー市の再開発計画に合わせた資産再編の一環として整備したもので、欧州事業の競争力向上と経営効率化を支える中核拠点となる。これまで複数の建物に分散していた本社機能や各部門を一体化することで、意思決定の迅速化や部門間の連携強化、研究開発の効率向上を目指す。
開所式には、オートサヴォア県知事やアヌシー市長、駐フランス日本国特命全権大使の鈴木秀生氏をはじめ、行政・自治体関係者や取引先などが出席。NTNグループからはCEOの鵜飼英一氏、欧州地区担当執行役の髙橋靖明氏、NTN EUROPEのドミニク・ラヴィラ(Dominique Lavilla)CEOらが参加した。
鵜飼CEOは、新本社の開設をNTNグループにとって重要な節目と位置付け、欧州事業基盤の強化と将来の成長を支える拠点として期待を表明。顧客や取引先、地域社会との連携を深めながら持続的な価値創出に取り組む考えを示した。
一方、ラヴィラCEOは、新拠点は事業、技術、環境、人材の各分野で進めてきた変革を象徴する施設であると説明。グループビジョン「Make the world NAMERAKA」のもと、協働とイノベーションを通じて欧州での持続的な成長と競争力強化を目指す方針を示した。
新社屋は「調和」「流動性」「シームレスなコラボレーション」をコンセプトに設計。オープンスペースやコラボレーションエリアを配置し、部門や専門分野の枠を超えた知識共有や共同開発を促進する。また、木造構造による高い断熱性能や採光性に優れた屋根、太陽光発電設備、雨水回収システムを採用するなど、環境負荷低減にも配慮した。
NTN EUROPEはフランス・アヌシー市に本社を置き、従業員数は4,208人(2026年3月末)。自動車、航空機、鉄道車両、産業機械向け軸受の開発・製造・販売を展開している。今回の新拠点整備を通じ、欧州における事業運営と技術開発体制を一層強化し、持続可能な社会の実現への貢献を目指す。
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