・銅・金関連投資が追い風、営業利益率は19.9%に改善
エピロック(Epiroc):2026年7月17日
鉱山・インフラ向け機械メーカーのエピロックは7月17日、2026年第2四半期(4~6月)決算を発表した。鉱山分野の旺盛な設備投資を背景に受注・売上・利益がそろって2桁成長を達成し、営業利益率も前年同期から改善した。鉱山向け需要は引き続き高水準で推移しており、インフラ分野も投資意欲の回復が見られるとしている。
第2四半期の受注高は前年同期比13%増の173億500万SEK (スウェーデンクローナ、前年同期152億7,600万SEK)。為替の影響を除いたオーガニックベースでも13%増となった。1億5,000万SEK超の大型案件は7億2,000万SEK(前年同期2億3,000万SEK)に拡大した。特に探鉱(エクスプロレーション)向けが高い伸びを示し、鉱山機械の受注はオーガニックベースで30%増加した。
売上高は10%増の167億200万SEK(前年同期151億3,000万SEK)。オーガニック成長率は11%で、生産能力の増強が奏功した。一方、為替は1%のマイナス要因となった。
営業利益(EBIT)は17%増の33億1,600万SEK(前年同期28億3,100万SEK)。比較可能性に影響する項目として3,300万SEKの費用を計上したが、長期インセンティブ制度の引当金見直しによるものである。営業利益率は19.9%(前年同期18.7%)、調整後営業利益率は20.1%(同19.7%)へ改善した。
1株当たり利益は2.01 SEK(前年同期1.74 SEK)、営業キャッシュフローは19億200万SEK(同11億400万SEK)と大幅に増加した。純有利子負債のEBITDA倍率は0.75倍(同0.82倍)となり、財務体質も改善している。
ヘレナ・ヘドブロム(Helena Hedblom)社長兼CEOは、「銅や金など当社の主要市場で鉱物価格が歴史的高水準にあることから、鉱山分野の顧客活動は引き続き活発だった」とコメント。第1四半期に大型案件が集中した反動で前四半期比では受注が減少したものの、「当面は鉱山需要が高水準で推移し、インフラ向け需要も緩やかに増加すると見込んでいる」との見通しを示した。
同社は6月、スウェーデン・エレブルー(Örebro)で「エピロック・ワールド・エキスポ(Epiroc World Expo)」を開催し、世界各国の顧客に最新技術を披露した。ディーゼル・電動ハイブリッド式大型坑内ダンプ「マイントラック MT66 S eDrive(Minetruck MT66 S eDrive)」や、自動ロックボルト施工システム、坑内探鉱ソリューション、AIを活用したデジタル技術や衝突回避システムなどを紹介し、安全性と生産性向上を提案した。
また、同月開催したキャピタル・マーケッツ・デー(Capital Markets Day)では、長期的な利益成長を支える戦略として、イノベーション、アフターマーケット事業の拡大、自動化・デジタル化・電動化ソリューションの強化、オペレーショナルエクセレンスを柱とする方針を改めて示した。
エピロックは、サービス拠点の拡充と世界的な販売・サービスネットワークを強みに、設備稼働率や安全性の向上を支援しており、自動化・デジタルソリューションの導入も着実に拡大している。顧客との長期的なパートナーシップを強化し、持続的な成長につなげる考えである。
■ エピロック(Epiroc)について
エピロックはスウェーデン・ストックホルムに本社を置く鉱山・インフラ分野向け機械メーカー。露天・坑内採掘向けの削孔機械、岩盤掘削機械、建設機械、各種ツールを展開するほか、自動化、デジタル化、電動化ソリューションやアフターサービスも提供している。2025年の売上高は約620億SEK(スウェーデンクローナ)、従業員数は約1万9,000人で、世界約150カ国で事業を展開している。
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