コマツ、SDV型油圧ショベルを拡充、13トンクラス後方超小旋回機を発売

・ICT搭載モデルと標準仕様を投入、CSPI-EXPO 2026で初披露

コマツは6月17日、13トンクラスの後方超小旋回油圧ショベルとして、ICT機能を搭載したSDV(Software Defined Vehicle)型の「PC128USi-12」「PC138USi-12」と、基本機能仕様の「PC128US-12」「PC138US-12」を発売した。発売と同時に、千葉県・幕張メッセで開催される「第8回 国際建設・測量展(CSPI-EXPO 2026)」で初展示する。

後方超小旋回油圧ショベル「US(Ultra Slim)シリーズ」は、車体後方の旋回半径を小さく抑えた設計により、狭小現場でも安全に作業できる点が特長。今回投入する13トンクラスは、小規模道路工事、造成、管埋設、解体、リサイクル、林業など幅広い用途に対応し、市場ニーズが高い領域を狙う。

ICT搭載モデルの「PC128USi-12」「PC138USi-12」は、2024年12月発売の20トンクラス新世代油圧ショベル「PC200i-12」に続くSDV型ICT油圧ショベル第2弾となる。スマートコンストラクション®の一部アプリケーションと3Dマシンガイダンスを標準装備し、必要に応じて3Dマシンコントロールへ切り替え可能とした。

また、将来的な機能追加を前提とした設計思想を採用し、電子制御油圧システム(EHS)を搭載。電気レバーにより油圧制御の自由度を高めるとともに、操作力低減とストローク短縮によってオペレータの疲労軽減を図る。今後は、ダンプ積込みを支援する自動旋回機能や、チルト・ローテーションなど複雑動作を支援する機能を順次追加する計画で、施工内容や工期に応じて柔軟に機能拡張できるICT施工の実現を目指す。

一方、同クラスでは3D施工機能を必要としない需要もあることから、ICT非搭載の「PC128US-12」「PC138US-12」もラインアップした。

新機種は共通仕様として、後方超小旋回機でありながら標準機並みの広い運転席を確保。LEDライトによる視界性向上や、周囲の人や物体を検知する衝突検知ブレーキシステムを採用し、安全性と快適性を高めた。また、粉塵環境での保守性を高める電動逆転ファンを標準装備し、多様なアタッチメント仕様や高耐久仕様にも対応する。

主な特長は以下の通り。

■小旋回性と快適性を両立
USシリーズの小旋回性能を維持しながら、足元スペースを従来機比30%拡大。高視認性キャブ、高精細8インチ手元タッチパネル、シートマウント式コンソールにより操作性と快適性を向上した。

■安全性を強化
前方・左右・後方を照射するLEDライトを標準搭載。加えて、前方・左右に設置したステータスライトにより、稼働状況や停止制御作動などを周囲へ視覚的に通知する。さらに、カメラとレーダーにより人や障害物を検知し、必要に応じて旋回停止や走行減速・停止を自動制御。重心変化を検知して転倒リスクを警告する機能も備える。

■ICT機能(PC128USi-12/PC138USi-12)
3Dマシンガイダンスを標準搭載し、利用量に応じた後払い方式で3Dマシンコントロールを利用可能。初期投資を抑えつつICT施工を導入できる。アタッチメント利用時にも3D制御に対応し、設定空間へ接近すると自動停止するジオフェンス機能も搭載する。

■主な仕様

・PC128US-12/PC128USi-12
機械質量:13,100kg
エンジン定格出力(ネット):80.0kW/2,200min-1
標準バケット容量:0.45m³
標準バケット幅(サイドカッタ含む):833mm(953mm)
全長(輸送時):7,260mm
全幅:2,500mm
全高(輸送時):2,850mm
後端旋回半径:1,490mm

・PC138US-12/PC138USi-12
機械質量:13,800kg
エンジン定格出力(ネット):80.0kW/2,200min-1
標準バケット容量:0.53m³
標準バケット幅(サイドカッタ含む):859mm(979mm)
全長(輸送時):7,260mm
全幅:2,500mm
全高(輸送時):2,850mm
後端旋回半径:1,490mm

発売:6月
公表価格:2,230万~2,485万円(工場裸渡し・消費税別)

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