HD現代サイトソリューション、無人自律型油圧ショベルを初納入、実工事現場で稼働開始

HD現代サイトソリューション(HD Hyundai XiteSolution):2026年4月29日

HD現代サイトソリューションは4月29日、無人で稼働可能な自律型油圧ショベルをスイスの建設現場に初めて投入したと発表した。建設機械の自動化における重要なマイルストーンとなる。

同社は、AIベースの無人自動化技術を手掛けるグラビス・ロボティクス(Gravis Robotics)と共同で、欧州大手建設グループのキバグ(KIBAG)が運営する現場向けに無人自律型油圧ショベルを納入した。スイスで引き渡し式を実施している。

今回導入されたのは、HD建機(HD Construction Equipment)製の22トンクラス中型油圧ショベル。HD現代サイトソリューションのスマートショベルプラットフォームと、グラビスのAI自動化技術を統合したソリューション「リアルエックス(Real-X)」を搭載している。

同機はスイス・トゥッゲン(Tuggen)地域の土木工事現場に投入され、深さ3m、幅12m、延長1kmに及ぶトレンチ掘削を、完全無人の自律施工で実施する。

「リアルエックス」による無人自律型油圧ショベルは、オペレーターの疲労や注意力低下の影響を受けず、あらかじめ設定された目標に基づいて作業を遂行する。生産性は有人施工比で約1.2倍に達するとしている。

今回の納入は、HD現代サイトソリューションとグラビス・ロボティクスが共同で推進してきた「無人自律建設機械プロジェクト」の成果となる。両社は2025年のドイツ・バウマ(BAUMA)での実証に関する覚書締結以降、技術協力を継続してきた。

HD現代サイトソリューションは2019年以降、無人自律ソリューションの開発を通じて建設現場の完全自動化を推進している。近年は欧州や北米の主要展示会で「リアルエックス」搭載機を披露し、同分野での存在感を高めている。

今後は欧州での実証および今回のスイス向け納入を足掛かりに、グローバルでのパートナーシップ拡大と適用事例の積み上げを進める方針。

HD現代サイトソリューションのキム・パンヨン(Kim Pan-young)上席副社長は「本プロジェクトは、無人自律建設機械技術を実際の現場に統合する初期段階を示すものだ。建設現場の安全性と生産性を向上させ、世界の建設機械産業の将来を前進させる転換点となる」と述べた。

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