メッツォ(Metso):2026年4月16日
メッツォ(Metso)は4月16日、南アフリカ・ケープタウンに新たな地域ハブを開設したと発表した。アフリカ地域におけるバルクマテリアルハンドリング(BMH)事業の強化を目的とし、エンジニアリング機能の拡充と先進的な自動化技術の提供体制を整える。
新設した「ケープタウン・ハブ」は、アフリカ全域の港湾およびバルクマテリアルハンドリング顧客向けに、設計支援や高度な自動化技術へのアクセスを提供する拠点となる。同拠点の設立は、主要市場におけるBMH能力強化を進める同社の戦略の一環。
南部アフリカ地域では、メッツォ機器の導入実績が拡大しており、今回のハブ開設により顧客との関係強化を図る。同一タイムゾーンで稼働する組織体制を整備することで、技術サポートの迅速化や問題解決のスピード向上、現場ニーズへの対応力強化が期待される。
■市場拡大と人材育成を推進
同社は長年にわたり、南アフリカの物流インフラ企業であるトランスネット(Transnet)にサービスを提供してきた。トランスネット・ポートターミナルズ(Transnet Port Terminals)のジャブ・ムダキ最高経営責任者(Chief Executive)は「技術サポートを現場に近づけることは、信頼性と性能向上に直結する。メッツォとの連携により、より体系的かつ持続可能な形でこれを実現できる」とコメントした。
メッツォのアフリカ市場エリア責任者であるイアン・バーナード(Ian Barnard)氏は「アフリカ市場は急速に成長しており、地域プレゼンスの強化が不可欠。当社は長年にわたり地域産業との信頼関係を築いてきた」と述べた。
同拠点には約60人の人員を配置し、ライフサイクルサービス、設備更新(モダナイゼーション)、技術支援を含む包括的なサービスを提供する。直接雇用に加え、コンサルタントやサプライヤー、請負業者の活用を通じて地域経済への付加価値創出にも寄与する。
また、若手人材を中心とした産業人材の育成や技能向上にも貢献し、南アフリカおよびアフリカ全体の港湾ソリューション事業の事業環境強化につなげる。
■バルクマテリアルハンドリングのフルライフサイクル対応
メッツォは100年以上の実績と、世界で8,000件超のバルクマテリアルハンドリング設備導入実績を有する。同分野におけるグローバルネットワーク強化の一環として、近年では自動化・デジタル化技術を持つMRAオートメーション(MRA Automation)の買収も実施。これらの技術をアフリカ市場にも展開し、設備の信頼性向上や運用最適化を支援する。
同社はまた、北米ではピッツバーグにエンジニアリング拠点を設立するなど、グローバルでの体制強化を進めている。
BMH分野の製品ラインアップは、レールカー・ダンパー、エプロンフィーダー、ベルトフィーダー、コンベヤ、スタッカー、リクレーマー、船積み・荷揚げ装置、ケーブルベルトコンベヤ、スマート自動化システムなど多岐にわたる。設計から供給、ライフサイクル全体にわたるサービスを提供し、顧客の運用ニーズの高度化に対応する。
メッツォは骨材、鉱物処理、金属精製分野向けに持続可能な技術と統合ソリューションを提供する企業であり、エネルギー・水効率の改善、生産性向上、環境負荷低減を支援している。フィンランド・エスポーに本社を置き、2025年時点で約50カ国に約1万8,000人の従業員を擁し、売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。