ダイフクは4月17日、ドイツの産業用塗装・表面処理設備メーカーであるEISENMANN GmbH(アイゼンマン社、本社:バーデン=ヴュルテンベルク州ベブリンゲン)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。取締役会での決議を経て同日に契約を締結、株式譲渡の実行は2026年7月を予定している。
■欧州自動車向けシステム事業を強化
アイゼンマン社は1951年創業の老舗エンジニアリング企業で、自動車・産業部品メーカー向けに高度な自動化技術と環境負荷低減ソリューションを提供してきた実績を持つ。現法人は2020年に設立され、産業用塗装・表面処理設備および搬送システムの設計・エンジニアリングを主力事業とする。従業員数は283名(2025年12月時点)、連結売上高は約6,500万ユーロ(同期速報値)。グループ拠点はアメリカ・メキシコにも展開している。
ダイフクは長期ビジョン「Driving Innovative Impact 2030」のもと、海外事業の拡大と競争力強化を推進している。自動車生産ライン向けシステムにおいては、欧州市場特有の規格や顧客固有要件に対応した、提案・設計から立上げまでの一貫した対応力が競争上の鍵となっている。今回の子会社化により、欧州規格に準拠したシステムソリューション力の強化と、同地域における事業基盤の拡充を図る。
■既存事業との補完で統合提案力を向上
アイゼンマン社の塗装・表面処理設備事業は、ダイフクグループの自動車生産ライン向け搬送システム事業と補完関係にあると同社は説明する。両社の技術・ノウハウを組み合わせることで、顧客への付加価値の高い統合提案が可能となり、受注機会の拡大が見込まれるとしている。
■取得価額は純資産の5%未満、非開示
株式取得価額については、独立した第三者機関による評価に基づき算定するとしており、当社直前連結会計年度末の連結純資産の5%未満になる見込み。相手先との守秘義務により具体的な金額は非開示とした。売却元はオランダを拠点とする事業再生・カーブアウト投資ファンドのNimbus Investments CXLIV B.V.で、同ファンドがアイゼンマン社の株式100%を保有していた。
本取引による連結業績への影響は、今後精査の上、開示すべき事項が生じた場合に速やかに公表するとしている。