メッツォ(Metso):2026年8月19日
メッツォは、南米のサービス・修理ネットワーク強化に向けた投資を継続する。過去2年間で約4,500万ユーロ(約83億円、185円換算)を投じ、ブラジル、チリ、ペルー、アルゼンチンなど主要鉱山地域でサービス体制を拡充している。ブラジル・ミナスジェライス州では新サービスセンターの建設を決定し、2028年第1四半期の稼働開始を予定する。
南米は世界有数の鉱業地域であるとともに、重要鉱物の主要供給地域となっている。メッツォは主要鉱山地域に近接した拠点網を生かし、現地の技術力、サービス・修理能力、ライフサイクルサービスを組み合わせ、顧客の設備稼働率向上、性能最適化、生産性向上を支援している。
今回の投資では、南米全域のサービスセンターネットワークを近代化。ブラジルでは、ミナスジェライス州の州都ベロオリゾンテ近郊に新サービスセンターを建設する。同州はブラジル有数の鉱業地域であり、主要鉱山への輸送距離を短縮するとともに、サービス対応の迅速化を図る。新拠点は2028年第1四半期の操業開始を予定しており、今後の事業拡大に対応したサービス能力を確保する。
ブラジルでは、既存のソロカバ(Sorocaba)サービスハブがフル稼働していることから、主要鉱山に近い地域での追加能力確保が必要となっていた。新拠点の整備により、鉱山向け修理・保守サービスの対応力を高める。
これまでにも、チリ・アントファガスタ(Antofagasta)とブラジル・パラウアペバス(Parauapebas)でサービス能力を拡張したほか、ペルー・アレキパ(Arequipa)では新施設を建設している。さらに2026年第2四半期には、アルゼンチン・サンフアン(San Juan)に新オフィスを開設。顧客とのより緊密で迅速かつ戦略的な連携を可能にした。今後はアルゼンチンでも、サービスおよび専門技術支援向けのインフラを整備し、設備の稼働率向上と対応時間の短縮につなげる。
メッツォのサービス事業エリア担当プレジデント、ヘイッキ・メッツァラ(Heikki Metsälä)氏は、「南米はメッツォにとって重要市場であり、現在約2万台のメッツォ製設備が稼働している。顧客による継続的な設備投資を背景に、サービス需要も拡大している」と説明。「設備のライフサイクル全体を通じて稼働率と生産性の向上を支援するため、戦略的な地域でサービスネットワークへの投資を継続する」としている。
■ブラジルでサービス能力を倍増
ブラジルでは重要鉱物市場の堅調な推移を背景に鉱業活動が拡大しており、修理・保守サービスへの需要も増加している。メッツォは今回の新サービスセンター整備によって、サービス能力を大幅に増強する。
南米市場エリア担当プレジデントのエドゥアルド・ニロ(Eduardo Nilo)氏は、新サービスセンターについて「地域の顧客に専門的な能力をより近い場所から提供し、迅速な対応と操業の継続性向上を可能にする」と説明。メッツォが提供する新技術に対応する設備を整え、地域全体でHRC(高圧粉砕ロール)粉砕設備の修理にも対応する。
また、高価値な設備を安全かつ効率的に取り扱うため、必要な能力を備えた天井クレーンも導入する。これにより、粉砕設備をはじめとする鉱山設備の専門的なサービス能力を強化し、同社の破砕・粉砕(コミニュニション)サービスにおける競争力をさらに高める。
■南米に約3,000人の専門人材
メッツォはサービスセンター網の拡充に加え、南米全域に業界有数の広範な事業基盤を構築している。ゴム製およびポリメット(Poly-Met)製の耐摩耗部品の生産拠点、鋳造設備、ポンプ組立設備、スクリーン・破砕機の製造設備、専用パフォーマンスセンターなどを展開する。
南米地域では約3,000人の専門人材が顧客を支援しており、現地ネットワークとグローバルな技術力を組み合わせてサービスを提供している。試験・研究設備や研究開発(R&D)機能、営業・フィールドサービス組織、拡大するサービスネットワークを活用し、顧客の操業現場に近い場所で先進技術やライフサイクルサービス、専門的な技術支援を提供する。
今回の一連の投資により、南米主要鉱山地域をカバーするサービス・修理ネットワークをさらに強化し、顧客へのサポート体制、サービス対応の迅速性、設備のライフサイクルを通じたサービス提供能力を高める。
■ メッツォ(Metso)について
メッツォは、骨材、鉱物処理、金属精錬分野向けに、持続可能な技術やエンド・ツー・エンドのソリューション、サービスを世界で展開している。2025年末時点の従業員数は約1万8,000人、約50カ国で事業を展開し、2025年の売上高は約53億ユーロ。本社はフィンランド・エスポー(Espoo)に置き、ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。
概要
- 企業:メッツォ(Metso)
- 投資額:約4,500万ユーロ(過去2年間、南米のサービスセンター網)
- 新設拠点:ブラジル・ミナスジェライス州、ベロオリゾンテ近郊
- 稼働開始:2028年第1四半期予定
- 主な対象:鉱山設備の修理・保守、HRC粉砕設備など
- 南米の専門人材:約3,000人
- 南米で稼働中のメッツォ製設備:約2万台