不二越、26年11月期中間売上は7.7%増の1,248億円、通期予想は2,550億円(8.1%増)に上方修正

不二越が7月14日に発表した2026年11月期第2四半期(2025年12月〜26年5月、中間決算)連結業績によると、売上高は、国内・中国の自動車分野で需要が減少したものの、欧米・中国を中心とした建設機械分野やアセアンの市販分野の需要回復に加え、米州の産業機械分野で需要が増加し、1,248億3,200万円(前年同期比7.7%増)、このうち、国内売上高は589億400万円(同2.9%増)、海外売上高は659億2,700万円(同12.4%増)となった。

利益面については、構造改革による固定費の削減、原材料価格上昇分の販売価格への転嫁、生産ラインの自動化・合理化、調達コストダウンにとり組んだ結果、営業利益は67億6,900万円(同60.7%増)、経常利益は61億3,000万円(同107.3%増)となった。また、資産効率の適正化を推し進め、構造改革費用として8億10百万円を特別損失に計上し、親会社株主に帰属する中間純利益は33億9,500万円(同81.0%増)となった。

中間期における同社グループをとり巻く環境は、業種によって需要に濃淡があるものの、欧米・中国を中心に建設機械向け需要が持ち直したことなど、総じて緩やかな回復基調にあった。一方で、先行きについては、中東情勢の悪化による混乱や米国の通商政策、物価上昇、中国経済の低迷など不透明な状況が継続している。

このような状況のもと、同社グループは、中長期的な脱炭素・EV化をはじめとする産業構造の大変革を見据え、ロボットを核に、工具、工作機械、ベアリング、油圧機器、そして特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、ユーザーのものづくりに寄与する新商品の開発や技術提案を行うとともに、米国を中心に営業拠点の更なる拡充など、受注・売上の拡大にとり組んだ。また、利益の改善に向けて、設備や人員の適正化、全部門を対象とした合理化、内製拡大など、事業全般の構造改革をより一層推進した。

■セグメントの業績

機械工具事業では、国内で工作機械の需要が減少したが、国内・米州の工具や米州・アセアンでロボットの需要が増加し、売上高は390億1,000万円(前年同期比5.2%増)となった。営業利益は21億9,100万円(同32.9%増)となった。

部品事業では、国内・中国でカーハイドロリクスの需要が減少したが、欧米・中国を中心とした建設機械向け油圧機器やアセアンの市販向けベアリングの需要が回復した結果、売上高は768億1,700万円(同7.5%増)となった。営業利益は構造改革の効果を取り込み、37億3,800万円(同70.5%増)となった。

その他の事業では、国内および中国で特殊鋼が増加し、売上高は90億400万円(同22.7%増)となり、営業利益は7億7,900万円(同126.2%増)となった。

■ 今後の見通し
2026年11月期通期の連結業績予想については、2026年1月14日発表の予想数値から上方修正した。

為替相場が期初想定より円安に進行したことに加え、欧米・中国を中心として建設機械分野やアセアンの市販分野の需要が回復、また米州の産業機械分野で需要が増加した結果、中間期の売上高・利益ともに前回発表予想を上回った。通期業績予想についても、当中間期の業績が前回発表予想を上回ることに加え、現時点の需要動向を踏まえ、上方修正した。

2026年11月期の連結業績予想は、売上高2,550億円(前期比8.1%増)、営業利益153億円(同56.6%増)、経常利益133億円(同58.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益75億円(同42.8%増)を見込んでいる。あわせて、期末配当予想についても、1株当たり100円から110円に修正した。

不二越の2026年11月期第2四半期決算短信

決算補足資料

決算概要