精工技研、光製品事業に110億円規模の増産投資、データセンター向け需要拡大に対応

精工技研(千葉県松戸市)は5月14日、生成AIの普及に伴うデータセンター需要の拡大を背景に、光製品セグメントの増産に向けて総額約11億円の設備投資を実施すると発表した。国内本社、中国子会社、フランス子会社を対象に、光コネクタ部品や研磨機、検査装置の生産能力を強化する。2027年3月期に実施する計画で、2026年3月期の同セグメント設備投資額の約2倍に相当する大型投資となる。

今回の投資では、千葉県松戸市の本社工場において、データセンター向け光コネクタ「Intelli-Cross® Pro」部品の量産用金型や自動組立装置を導入する。北米のハイパースケールデータセンター向け需要が拡大していることを受け、2026年10月をめどに同部品の生産数量を現在の5倍へ引き上げる計画。

また、国内で生産する光コネクタ用研磨機についても需要増が続いており、2026年8月末までに生産能力を前期末比1.5倍へ拡充する。

中国子会社の杭州精工技研有限公司では、MTファイバアレイなど光トランシーバ向け部品の需要急増に対応するため、自動研磨装置や3D検査装置など量産設備を導入する。中国では新設したグループ会社を含め、200人以上の有期雇用社員を採用し、生産体制を強化している。

さらに、フランス子会社のデータピクセル(DATA PIXEL SAS)は、アヌシー本社工場近隣に新工場を賃借。クリーンルームを新設し、需要が急増している光コネクタ端面検査装置の増産に乗り出す。2026年4月以降には11人を新規採用し、従業員数は48人体制となった。

同社は、光通信関連部品や光コネクタ研磨機、検査装置の受注が引き続き高水準で推移していると説明。生成AI向けデータセンター投資の拡大を追い風に、国内外拠点で増産体制の整備を進める。

■ 投資概要
・投資内容:光製品セグメント向け増産設備投資
・投資総額:約11億円
・実施時期:2027年3月期
・投資拠点:千葉県松戸市、中国(杭州精工技研有限公司)、フランス(データピクセル)
・主な設備:光コネクタ部品量産用金型、自動組立装置、自動研磨装置、3D検査装置、クリーンルーム等
・増産対象:「Intelli-Cross® Pro」部品、光コネクタ研磨機、光コネクタ端面検査装置など
・生産計画:「Intelli-Cross® Pro」部品は2026年10月までに5倍、光コネクタ研磨機は2026年8月末までに1.5倍へ拡大
・背景:生成AI普及に伴うデータセンター向け光通信需要の拡大

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