リープヘル、研究開発や水素エンジン技術など5分野で将来戦略を推進

・研究開発投資は7億800万ユーロ、デジタル化や代替駆動技術、人材育成を強化

リープヘル(Liebherr)2026年5月13日

リープヘルは5月13日、同社グループが推進する将来戦略について公表し、研究開発、支援システム、代替駆動技術、リマンufacturing(再生)プログラム、人材育成の5分野を重点施策として紹介した。デジタル化や持続可能性への対応を軸に、建設機械や産業機械分野での技術革新を加速している。

同社は2025年度、研究開発に7億800万ユーロ(約1,310億円、185円換算))を投資。新型機械やコンポーネント、デジタルソリューション、将来技術の開発を進めた。重点分野には、自律運転、代替駆動技術、電動化、製品・サービスのデジタル化が含まれる。また、大学や研究機関との連携強化により、技術開発力の向上を図っている。

デジタル分野では、タワークレーン向け支援システムの開発を推進。荷振れを補正する機能や、安全上重要な状況を早期検知するシステム、半自動操作機能などを開発した。これにより、オペレーターの作業精度や安全性、生産性の向上を目指す。

代替駆動技術では、2025年に水素エンジンを搭載したホイールローダーの実地運用を開始したことを重要な成果として挙げた。中核技術となる自社開発の「リゴ・インジェクション・システムズ(LiGO Injection Systems)」は、水素のほか、メタノール、エタノール、アンモニアなど多様な代替燃料に対応可能な噴射技術を採用している。

さらに、バッテリー式クローラー油圧ショベル、フル電動クレーン、建設現場向けモバイル蓄電システムなど、電動建機ラインアップの拡充も進めている。

持続可能性施策の一環としては、機械や部品を長寿命化する「リマンプログラム(Reman Programme)」を推進。使用済みエンジンやギアボックスを完全分解・点検・再生し、新品同等の状態に再生する。これにより、新規資源投入の削減や製品ライフサイクル全体でのCO₂排出量低減を図るとともに、顧客に対してコスト競争力のある再生部品を提供する。

人材育成面では、2025年時点で世界で3186人のインターン、訓練生、研修生を受け入れた。職業訓練制度やデュアル教育プログラム、若手向け採用制度を通じて、次世代人材の育成と技能継承を強化している。

リープヘルは、技術革新と持続可能性、人材基盤の強化を組み合わせることで、建設機械・産業機械市場での中長期的な競争力向上を目指している。

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