カナデビア、舶用SCRシステム累計受注300基達成

・NOx排出削減で大気汚染防止に貢献、規制強化に対応

カナデビアは4月15日、舶用エンジンから排出される窒素酸化物(NOx)を低減する「舶用SCR(Selective Catalytic Reduction:選択的触媒還元法)システム」の累計受注数が300基に到達したと発表した。2017年に初号機を受注して以来、着実に実績を積み重ね、国際海事機関(IMO)の厳格化する排出規制に対応した環境対応製品として船舶市場で存在感を高めている。

IMOは大気汚染防止の観点から船舶のNOx排出規制を段階的に強化しており、NOx3次規制(2005年の1次規制17.0g/kWhからさらに80%削減を求める)では、2016年1月に北米指定海域、2021年1月に北海・バルト海が適用された。2025年1月にはカナダ沿岸の北極海域、2026年3月にはノルウェー沿岸海域でも適用が決定されており、今後も規制強化が見込まれる。

同社の舶用SCRシステムは、排ガスに尿素水を噴霧し、脱硝触媒を通過させることでNOxを窒素と水に分解する仕組みを採用。主な特長は以下の通り。

  • 国内外の火力発電所やごみ焼却発電プラントなどで多数の実績を持つ独自の脱硝触媒技術を活用
  • エンジン排出排ガスに対する後処理方式のため、燃費への影響がほとんどない
  • 還元剤に尿素水を使用し、アンモニアに比べて船内での安全運用が可能
  • オプションの尿素水製造装置により、船内で尿素粉から尿素水を自動製造でき、運用コスト削減と貯蔵タンク容量の低減に寄与

同社は2009年から船舶向けSCRシステムの開発に着手。2014年には舶用ディーゼルエンジンのライセンサーであるEverllence SE(独)から世界初の製造供給認証を取得した。2019年には設置面積を従来比約4割削減した「舶用SCRシステムMk-II」を発売し、多様な船舶への搭載を実現している。

さらに2021年からはLNGやアンモニアなどの新燃料対応舶用エンジン向け触媒開発も推進しており、舶用SCRシステムや触媒の提供を通じて気候変動対策と持続可能な社会の実現に貢献していく方針。

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