ボッシュ・レックスロス、中圧油圧ポンプ「A3V」プラットフォームを拡充

・高速回転で効率向上、エネルギー消費を最大70%削減

ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth):2026年10月15日

ボッシュ・レックスロスは、産業用油圧向け中圧レンジの高性能可変容量ポンプ「A3V」プラットフォームを拡充した。既存の「A3V2Q045」(公称容量45cm³)に続き、公称容量90cm³の「A3V2Q090」を追加。高速回転により効率を高め、プレス機や射出成形機などの周期的な用途で、定速駆動システム比最大70%のエネルギー削減を実現する。

新機種A3V2Q090は、最大流量286リットル/分を可能にし、シリーズ共通の約90%の高い効率を維持する。高速回転により必要なトルクを低減できるため、電動駆動部のダウンサイジングが可能となり、エネルギー消費と資源使用量を大幅に削減する。サーボモータ駆動の可変容量ポンプは、斜板角度の調整により運転条件に柔軟に対応し、周期的用途でのエネルギーバランスを最適化する。

A3Vシリーズは、エネルギー効率と周期運転に特化した自吸式可変容量ポンプ。静圧駆動としてポンプとモータの両運転(回生)に対応する。リフトプラットフォームの下降時やドロークッション保持時など、流体が逆方向にポンプを駆動する際は、結合されたサーボモータを発電機として機能させ、回生電力をDCリンク経由で他の機能に利用したり、系統に戻したりできる。回生機能によりサイクルタイムも短縮され、例えば射出成形では保持工程後の減圧をモータの制御逆転で加速できる。
ダウンサイジング効果も大きい。高速化により同一流量を30%低いモータトルクで達成でき、より小型のサーボモータの採用が可能になる。流量を需要に応じて調整することで、多くの周期的用途ではさらにトルクを30%低減でき、周波数変換器の小型化にもつながる。最適動作範囲での効率は91%超で、従来の中圧可変容量ポンプ比最大5ポイント向上する。製品のカーボンフットプリント(PCF)の99%超は使用段階で発生するため、運転コスト削減とCO₂排出量の大幅低減に寄与する。中型プレス機の場合、年間50トンのCO₂削減が可能で、これはドイツの平均CO₂排出量換算で電気自動車約65万km走行分に相当する。

A3V2Q090の市場投入は2027年上半期を予定している。

■ ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth)について

ボッシュ・レックスロスは、駆動・制御技術の世界的リーディングサプライヤーとして、あらゆる規模の機械・システムに効率的で強力かつ安全な動きを提供する。モバイル・産業用途およびファクトリーオートメーションの市場セグメントでグローバルな応用経験を集約し、インテリジェントなコンポーネント、カスタマイズされたシステムソリューション、エンジニアリング、サービスを通じて、完全接続アプリケーションの環境を構築している。油圧、電動駆動・制御技術、ギア技術、リニアモーション・組立技術(ソフトウェアおよびIoTインターフェース含む)を提供。80カ国超に拠点を持ち、約3万1,900人の従業員が2025年に65億ユーロの売上を計上した。

ボッシュグループ (Bosch Group)は、技術とサービスのグローバルリーディングサプライヤー。2025年12月31日時点で世界約41万3,000人の従業員を擁し、同年売上は910億ユーロ。事業はモビリティ、産業技術、消費財、エネルギー・ビル技術の4セクターで構成される。オートメーション、デジタル化、電化、人工知能などの普遍的トレンドを技術で支えることを目指し、地域・産業横断の幅広い事業基盤が革新性と堅牢性を強化している。「Invented for life」の技術で生活の質向上に貢献する。

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