・約33億レアル投資、2029年に年間生産能力230万台へ 雇用2000人創出
本田技研工業(ホンダ)のブラジル現地法人モトホンダ・ダ・アマゾニア・リミターダ(HDA、本社:アマゾナス州マナウス、社長:鶴薗圭介氏)は11月5日、マナウス工場に新たな二輪車生産ラインを増設すると発表した。投資額は約33億レアル(約957億円、29円換算)。2029年までに稼働を開始し、年間生産能力を現行の160万台から230万台へ引き上げる。新たに2,000人の雇用を創出する。※
HDAは1976年の二輪車生産開始から50周年を迎え、現地時間2026年11月5日にマナウス工場で記念式典を開催した。同工場は部品製造から完成車組み立てまでを行う垂直統合型工場で、110ccから1,100ccまでの20モデルを生産。ブラジル二輪車市場で約70%のシェアを占め、累計生産台数は3,300万台に達している。南米各国をはじめ米国、オーストラリア、メキシコなど19カ国へ輸出するHonda二輪事業の中核拠点だ。
ブラジル二輪車市場は、女性ユーザーの増加やデリバリーサービス普及による商用需要の拡大で、継続的な成長が見込まれる。HDAはこれに対応するため、2025年に約16億レアル(約464億円)を投じて生産能力を140万台から160万台へ拡大した。今回の追加投資を合わせた2026~2030年の累計投資額は約49億レアル(約1,421億円)となる。
生産能力拡大に向け、新たな生産ライン・設備の導入に加え、生産工程・効率の改善や工場内物流体制の強化を進める。環境面ではバイオエタノール混合燃料対応のフレックス・フューエルモデルの普及を通じたCO2削減や、再生可能エネルギーの活用、水資源保全、生物多様性保護に取り組む。安全運転普及ではHonda交通教育センター(CETH)の活動を強化する。
本田技研工業の三部敏宏社長は「マナウス工場は高い生産性と品質、生産効率を備えたHondaのグローバル二輪事業における中核拠点の一つ。50周年を迎えられたのはお客様やお取引先、従業員の努力の賜物。今後もブラジルの未来に向けた投資を継続し、地域社会のモビリティと経済発展に貢献する」とコメントした。
HDAの鶴薗社長は「ブラジル市場は高い成長ポテンシャルを有している。今回の投資はブラジルとアマゾン地域、Honda事業の未来に対する揺るぎない確信を示すもの」と述べている。
■モトホンダ・ダ・アマゾニア・リミターダ概要
設立:1975年7月(生産開始:1976年11月)
本社所在地:アマゾナス州マナウス
資本金:21.4億レアル
出資比率:Honda South America Ltda. 100%
代表者:社長 鶴薗 圭介
事業内容:二輪車およびパワープロダクツ製品の製造・販売
生産能力:160万台/年(2029年に230万台へ)
従業員数:約9,200名
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