コマツ、英国で30年ぶりの新規貯水池建設にPC220LCi-12投入

コマツヨーロッパ(Komatsu Europe International N.V.):2026年10月15日

コマツのPC220LCi-12が、英国ハンプシャー州のハバント・シケット(Havant Thicket)貯水池建設プロジェクトで稼働している。iMC 3.0とチルトローテータ制御機能を搭載した同機は、ジョーンズ・ブラザーズ(Jones Bros)が進める複雑な土工工事を支援。8億7,000万リットルではなく、87億リットルの将来の貯水能力を確保する計画で、英国で30年ぶりとなる新規貯水池の建設を支えている。

■作業性と操作性を高めたPC220LCi-12

ハバント・シケットの現場では、新たな貯水池の建設に向け、排水路の整備が進められている。ジョーンズ・ブラザーズは、複雑な排水路網を構築する土工工事を担当。オペレーターのジョー・マホニー(Joe Mahoney)氏は、PC220LCi-12の応答性と操作性を評価している。

「新型PC220は非常に優れた機械だ。油圧性能が向上して作業速度が上がっただけでなく、オペレーターの快適性も高まったことで、1日の作業時間を通じて、より長く生産性を維持できる」と同氏は話す。

同機は、ボタン操作でブームやアームの速度を調整でき、作業内容に応じて機械の応答を設定できる。こうした操作性が、現場で求められる精密な施工を支えている。

ハバント・シケット貯水池は、最大87億リットルの貯水能力を計画。ジョーンズ・ブラザーズはマックリー・コンストラクション(Mackley Construction)とともに「フューチャー・ウォーター(Future Water)」として工事を進めており、英国南東部の水供給の安定性を高めるインフラ整備に取り組んでいる。

■コマツとの40年以上にわたる関係

北ウェールズに本拠を置くジョーンズ・ブラザーズは、海岸防護施設から電力ネットワークまで、幅広いプロジェクトを手掛ける。同社とコマツの関係は40年以上に及び、英国に初期のコマツ製機械が導入された時期にさかのぼる。

現在、同社の保有機械は約500台に達し、その中でコマツが主要ブランドとなっている。

同社のヒュー・ジョーンズ(Huw Jones)会長は「長年コマツの機械を使用してきた。コマツとは強固な関係を築いており、製品は当社の事業に非常に適している。信頼性と燃費性能を理想的に両立している」と述べた。

■オペレーターに合わせた設定と快適性

PC220LCi-12の性能に加え、マホニー氏が評価するのは、運転席の快適性や操作設定の自由度だ。

「機械の設定を、自分の操作方法に合わせて細かく調整できる点に非常に満足している」と同氏は話す。

新型キャブは空間を広げ、視界を向上させるとともに、快適な作業環境を提供する。プログラム可能な操作機能により、オペレーターは自分の好みに合わせて機械を設定できる。オペレーターIDシステムは設定を保存し、次の勤務時にも同じ操作環境を再現する。

こうした機能により、機械を操作するオペレーターに合わせた環境を整え、日々の作業を円滑に進められる。

■iMC 3.0で複雑な排水路を効率施工

ハバント・シケットの現場では、PC220LCi-12を使用し、貯水池周辺の複雑な排水路を迅速かつ正確に施工している。高精度なiMC 3.0とチルトローテータを組み合わせることで、複雑な設計に対応し、施工効率の向上と工期短縮を図る。

例えば、姿勢保持機能はチルトローテータの向きを維持し、同機を使った掘削や法面整形を支援する。

また、マホニー氏は、新たに採用された10.1インチのタッチスクリーンモニターについても評価している。施工の進捗に応じて設計データを作成・修正できるため、変更のたびに現場へエンジニアを呼ぶ必要がない。

「現場で設計を作成し、その場で調整できるため、細かな変更のたびにエンジニアに頼る必要がなくなった。新しい設定や設計データの入力についても、システムがヒントや説明を提供してくれる。こうした情報はモニターから直接確認できる」と同氏は述べた。

エンジニアは事務所から更新データを送信できるため、現場への訪問回数を減らし、工事の進行を維持しやすくなる。マホニー氏は、新型「ダッシュ12」が従来世代から大幅に進化し、日常の作業をより容易で快適なものにしていると評価する。

機械、オペレーター、プロジェクトチームの連携により、精密な機械施工を着実な工事進捗につなげる。施工する排水路の一つ一つが、将来の水供給を支える貯水池の整備に寄与している。

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