・バッテリー蓄電施設とエネルギーソリューション試験場を整備、2027年稼働へ
ボルボ・グループ(Volvo Group):2026年9月10日
ボルボ・グループは9月10日、スウェーデンのマリースタッド(Mariestad)で進める事業拡大の一環として、エネルギーパーク構想を発表した。計画中のバッテリーセル生産工場近傍に、大規模バッテリー蓄電施設と革新的エネルギーソリューションの試験場を並行して整備する。初期段階で約70MW/260MWhの蓄電容量を備え、スウェーデン国内有数の規模となる見込み。地域の電力系統安定化に寄与するとともに、脱炭素社会に向けたエネルギーシステムの強靭化を後押しする。
同グループは化石燃料を使わない輸送ソリューションへの転換を進めている。マリースタッドのエネルギーパークは、その取り組みを物理的に支える拠点として段階的に拡張される。第一段階では、系統支援用の大規模エネルギー貯蔵設備を導入し、ボルボ・エナジー(Volvo Energy)のボルボ・バッテリー・エネルギー・ストレージ・システムズ(Volvo Battery Energy Storage Systems、BESS)を活用する。ボルボ・グループのスウェーデン国内生産の大半が同地域に集中していることから、高エネルギー需要地域の電力網に容量と強靭性を付加する役割を果たす。
さらに、同パークはボルボ・グループや顧客、パートナーにとって、低排出社会への移行に関する知見を蓄積する場となる。実規模・実ビジネスケースでの顧客向けデモンストレーションサイトとして機能し、エネルギー関連のソリューションやサービスを高度化させる。
稼働開始は2027年を予定。蓄えた電力を必要な時に地域系統へ戻すフレキシビリティサービスを通じて、地域エネルギー市場に柔軟性と安定性をもたらし、電力アクセスと強靭性を強化する。
マリースタッド拠点の開発責任者を務めるラース・ステンクヴィスト(Lars Stenqvist)氏は「この取り組みはマリースタッド施設開発の自然な次のステップであり、より強固で柔軟、持続可能なエネルギーシステムというビジョンを反映したものだ。約70MW/260MWhの蓄電容量を持つスウェーデン有数のエネルギーパークは、ボルボ・グループとスウェーデンの脱炭素目標を支援する。顧客向けエネルギーソリューションの試験・高度化にも最適な試験場となる」とコメントした。
ボルボ・グループはこれまで、バッテリー電動の大型車・建設機械向け需要の拡大に対応するため、大規模バッテリーセル生産工場の建設を発表している。エネルギーパーク近傍に立地し、2030年以降の生産開始を予定する。近隣シェブデ(Skövde)にある既存のパワートレイン工場と合わせ、同地域の産業・物流クラスターを強化し、インフラや能力の共有機会を創出する。
ボルボ・グループはトラック、バス、建設機械、船舶・産業用途の動力システム、金融・サービスなどを通じて、顧客の稼働率と生産性向上を支援する企業グループ。1927年創業で、持続可能な輸送・インフラソリューションの未来を形づくることを目指す。本社はスウェーデン・ヨーテボリ(Gothenburg)、従業員約10万人、約180の市場で事業を展開。2025年の売上高は4,790億スウェーデン・クローナ(約430億ユーロ)だった。
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