横河電機、川崎重工から世界最大の液化水素運搬船向け制御システムを受注

横河電機は9月14日、川崎重工業から世界最大規模となる4万立方メートル型液化水素運搬船、および水素燃料船2隻向けの制御システムを受注したと発表した。

受注したシステムは、船内設備を統合的に監視・制御し、緊急時のシャットダウン機能を備えたもの。極低温の液化水素を安全かつ効率的に扱うための制御を担い、設備の最適運用や乗組員の負荷軽減を図ることで、船舶のライフサイクル全体での価値向上に寄与する。

さらに、2隻の水素燃料船に搭載される水素燃料供給システム(MHFS)向けにも、制御・監視・安全機能を統合した制御システムを納入する。MHFSは液化水素タンクと燃料供給設備で構成され、船舶の脱炭素化を支える基幹技術となる。

これらの船舶は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業「液化水素サプライチェーンの商用化実証」および「次世代船舶の開発」の一環として建造される。液化水素の大規模海上輸送を支え、水素サプライチェーン構築と脱炭素社会実現に向けた実証を進める役割を担う。

横河電機はLNG運搬船向け制御システムで豊富な実績を持ち、その技術・知見を液化水素分野にも展開する方針。同社執行役専務・エネルギー&サステナビリティ事業本部長の中岡興志氏は「制御・安全計装分野で培ってきた技術を生かし、水素をはじめとするエネルギー分野でお客様の安全・安心なオペレーションを支える」と述べている。

水素の大量輸送・貯蔵を可能にする液化水素サプライチェーンの構築が加速する中、制御システムの高度化が船舶の安全性と効率性を左右する鍵となっている。

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