・コマツインディアが開発・生産担う
コマツは9月10日、インド現地法人のコマツインディア(Komatsu India Private Limited、チェンナイ)が開発・生産を担う東南アジア市場向け7トン級油圧ショベル「PC75-10M0」の販売を開始したと発表した。2026年度第2四半期から東南アジア各国に順次導入している。
PC75-10M0は、コマツインディアが主体となって初めて開発した油圧ショベルである。インドの開発・生産・調達機能を活用し、東南アジア市場の現場ニーズに合わせて開発した。コマツは、地域ごとの顧客ニーズに即した商品を機動的に提供する体制の強化を進めており、今回の機種もその取り組みの一環となる。
東南アジアでは、都市化やインフラ整備の進展を背景に、道路工事、宅地造成、農業、林業、レンタルなど幅広い現場で7トン級油圧ショベルの活用機会が拡大している。一方、機種選定では作業性能に加え、燃費、整備性、輸送費、稼働率などを含めた総保有コストを重視する傾向が強まっている。
同機は、インド向け「PC81-10M0」とともに商品化した。従来機「PC71-7」で培った信頼性を継承しつつ、作業性能、経済性、快適性、整備性を向上させた「CE(Civil Engineering)シリーズ」の第3弾となる。
新型エンジンの採用に加え、油圧系・作業機を最適化。東南アジア向け主要仕様ではエンジン出力を向上し、掘削・積込み作業の効率化を図った。また、燃費性能に配慮したエンジン制御により、日々の稼働コスト低減にも寄与する。
最大適用バケット容量は0.35m3。ブーム3.71m、アーム1.65mの組み合わせで、最大掘削高さ7,040mm、最大掘削半径6,350mmを確保した。ブレード、アタッチメント配管、ワイドシュー、ロングアームなどを国・地域や用途に応じて設定でき、建設、農業、林業、レンタルなど幅広い用途に対応する。
キャブは新デザインを採用し、VIデカールとともに外観を刷新した。運転席周辺にはスロットルダイヤル、コンソール、エアコン、Bluetooth、USB、24V電源などを配置。オペレーターが扱いやすいレイアウトとし、長時間作業時の快適性と操作性を高めた。
さらに、7インチカラーモニターを新たに搭載。機械情報や各種表示の視認性を高め、オペレーターによる機械状態の確認、作業中の操作性向上、日常点検の効率化を支援する。
整備性では、燃料フィルタやオイルフィルタへのアクセス性を高め、日常点検・整備作業の効率化に配慮した。バッテリディスコネクトスイッチも採用し、整備時に電源を遮断できる構造とした。仕様に応じてROPSキャブなどの安全装備も設定する。
コマツは、各地域の市場特性や用途、使用環境に合わせ、性能、品質、コスト競争力の最適なバランスを追求した商品開発を進めており、PC75-10M0を通じて東南アジア市場での7トン級油圧ショベルの需要取り込みを図る。
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