・破砕・浮選・磁選・ろ過設備などを一括供給
メッツォ(Metso):2026年9月8日、
メッツォは9月8日、スウェーデン・キルナに建設されるビスカリア銅鉱山向けに、主要な鉱石処理設備を供給する契約をグルヴアクチエボラゲット・ビスカリア(Gruvaktiebolaget Viscaria)と締結したと発表した。受注額は約4,000万ユーロ(約71億円、178円換算)で、メッツォのミネラルズ部門における2026年第3四半期の受注高に計上する。
今回の契約は、ビスカリア銅鉱山プロジェクトが建設・実行段階へ移行することを支援するものである。ビスカリア鉱山は年間12万tの銅精鉱生産を計画しており、操業開始後はスウェーデンで第2位の銅生産者となることを目指すとともに、欧州の銅市場において重要な役割を担う計画である。
ビスカリアのCOO(最高執行責任者)シャーロット・オーデンベルガー(Charlotte Odenberger)は、「メッツォとの継続的な協力は、プロジェクト開発と実行段階への移行における重要な一歩である。プロジェクト最大の投資案件であるすべてのプロセス設備の供給を単一契約にまとめることで、詳細設計を継続し、重要なプロセス設備の調達を確保するとともに、プロジェクト実行の予測可能性を高めることができる」とコメントしている。
また、メッツォの欧州・中央アジア市場エリアプレジデント、ルノー・ラポワント(Renaud Lapointe)は、「ビスカリアは欧州で最も重要な鉱山開発プロジェクトの一つであり、プロセス技術の専門知識を通じてプロジェクトの進展を引き続き支援できることを喜ばしく思う」と述べている。
■破砕から浮選、磁選、ろ過まで一括供給
今回メッツォが供給するのは、銅・鉄鉱石処理プロセス全体をカバーする包括的な設備・ソリューションである。
破砕工程では、メッツォFIT(Metso FIT)破砕ステーションを中心に、ノードバーグCシリーズ(Nordberg C Series)ジョークラッシャーおよびノードバーグHPシリーズ(Nordberg HP Series)コーンクラッシャーを採用する。
浮選工程には、タンクセル(TankCell)およびコンコルドセル(Concorde Cell)浮選技術を組み込む。さらに、磁選機、ラロックスPFフィルター(Larox PF filters)やVPAフィルター(VPA filters)を備えたろ過設備も供給する。
このほか、シックナーシステム、スラリーポンプ、MHCハイドロサイクロン・クラスター(MHC hydrocyclone clusters)、分析装置、プロセスエンジニアリングサービスなども契約範囲に含まれる。
今回の契約は、2026年1月に発表したセレクトSAGミルおよびボールミル(Select SAG and ball mills)の受注を補完するもの。選鉱プラントに納入する設備の大半は、メッツォの「メッツォ・プラス(Metso Plus)」の提供体系に含まれる。
メッツォは、鉱物処理プロセス全体を対象に、破砕、粉砕、浮選、分離、ろ過など幅広い技術・製品を展開している。今回のビスカリア鉱山プロジェクトでは、こうした技術を組み合わせ、選鉱プラントの信頼性や効率性の向上、省エネルギー・省水化などを支援する。
同社は世界各地の鉱山プロジェクトに対して、複数のプロセス技術を統合したソリューションの供給実績を持ち、今回もプロジェクト開発段階から実行段階まで一貫して支援する。
■ビスカリア銅鉱山プロジェクトの概要
ビスカリア銅鉱山は、スウェーデン北部のキルナに位置する鉱山開発プロジェクトである。年間12万tの銅精鉱生産を計画し、スウェーデン第2位の銅生産者を目指している。今回の設備契約により、主要プロセス設備の調達を進め、詳細設計およびプロジェクト実行段階への移行を加速する。
メッツォは2026年1月にSAGミルおよびボールミルを受注しており、今回の契約と合わせて、ビスカリア選鉱プラントの主要設備を幅広く供給する体制となる。
■ メッツォ(Metso)について
メッツォは、骨材、鉱物処理、金属精錬業界向けに、持続可能な技術、エンドツーエンドのソリューション、サービスを世界規模で提供している。製品・サービスを通じて顧客のエネルギー・水効率を高め、生産性向上と環境リスク低減を支援する。
本社はフィンランド・エスポー。2025年末時点の従業員数は約50カ国で約1万8,000人、2025年の売上高は約53億ユーロである。ヘルシンキ証券取引所(Nasdaq Helsinki)に上場している。
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