・小径精密部品向けに加工対応力を強化、2027年春以降順次販売
スター精密は9月7日、スイス型自動旋盤「SBシリーズ」の新製品として、最大加工径13ミリメートルの「SB-12RⅡ」を開発し、医療機器やコネクタ、ヒューマノイドロボット関連をはじめとする小径精密部品加工向けに販売を開始すると発表した。販売開始時期は2027年春以降、国内外ともに順次。
SBシリーズは2003年の初期モデル発売以来、累計販売台数が3万台を超える同社のベストセラー機。自動車、情報通信機器、医療機器など幅広い業種の部品加工に用いられている。今回の「SB-12RⅡ」は、小径加工モデルとして高い評価を得ている従来機「SB-12R type G」の後継モデルとなる。
モデルチェンジでは、正面加工用刃物台の回転工具最高回転速度を引き上げるとともに、サブ主軸モーターと背面回転工具モーターの出力を向上。サブ主軸で把持できる部品長さを従来の最大80ミリメートルから105ミリメートルに拡大するなど、多様化する小径部品加工ニーズに幅広く対応する。これにより、小径精密部品に求められる加工品質と生産効率をさらに高めている。
■主な特長は次の通り。
- 高剛性刃物台:正面加工用に同社独自の「スラント型すべり案内面構造」を採用。切削時の荷重を低減し、安定した精度での長時間連続加工を実現。
- ガイドブッシュ/ノンガイドブッシュ切り換え機構:部品全長に応じて仕様を切り換え可能。長い部品はガイドブッシュでたわみを抑制し高精度加工、短い部品はノンガイドブッシュで残材を削減し材料コスト低減。
- 多彩なツーリングバリエーション:正面刃物台にカートリッジ式クロスドリルユニット5軸型を採用。加工形状に応じた各種工具ユニットの取り付けに対応。
- 新開発工具ユニット:斜め穴加工ユニット(オプション)をSBシリーズで初採用し、傾斜加工や複雑形状の複合加工を可能に。スレッドワーリングユニット高速型(オプション、開発中)は最高回転数5000min⁻¹を実現し、小径ねじ加工のサイクルタイム短縮と面品位向上に寄与。
- 高精度サブコレットスリーブ:寸法精度を高め、芯ずれを最小限に抑制。
- 背面加工能力の向上:サブ主軸モーター出力を従来機比約3倍、背面回転工具モーターを0.75kWから1.0kWに強化。ビルトインセンサー搭載で高精度C軸位置決めを実現。
- 高精度小径加工向けオプション:刃物台用スペーサーや、ガイドブッシュ間隔76ミリメートル/60ミリメートルの2タイプスリーブホルダーを用意。
- 省スペース設計:機体奥行寸法を従来機比約10%削減し、設置性を向上。
■主な仕様は、最大加工径φ13mm、メイン主軸最高回転数15,000min⁻¹(モーター出力2.2kW/3.7kW)、サブ主軸最高回転数12,000min⁻¹(1.5kW/2.2kW)、クロス回転工具最高回転数8,000/12,000min⁻¹(1.2kW)、背面回転工具最高回転数8,000min⁻¹(1.0kW)、機械寸法2,070mm×1,095mm×1,775mmなど。
スイス型自動旋盤は、主軸移動型とも呼ばれ、ガイドブッシュを振れ止めとして細長い部品を高精度に切削できるのが特長。ノンガイドブッシュ仕様では、短い部品の場合に残材をガイドブッシュ仕様の約3分の1に削減できる。
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