NTN、移動型独立電源「N³エヌキューブ」が第9回SXアワード奨励賞を受賞

・再生可能エネルギー活用で防災と地域インフラ整備を両立

NTNは9月8日、同社の移動型独立電源「N³エヌキューブ」が、一般社団法人サステナブル経営推進機構主催の「第9回SXアワード」で奨励賞を受賞したと発表した。

「N³エヌキューブ」は、太陽光発電と小型風力発電によるクリーン電力を組み合わせた移動型の独立電源だ。電源確保が困難な場所でも電力供給が可能で、災害時の非常用電源として機能する一方、平時にはクーリングシェルター、水循環式自己完結型水洗トイレ、防災備蓄倉庫などとして活用できる「フェーズフリー」型の防災設備として展開されている。

今回の受賞では、防災と日常利用を両立する高い実用性に加え、再生可能エネルギーを活用した分散型エネルギーシステムとして、地域のレジリエンス向上と持続可能なまちづくりに貢献する点が評価された。審査では「暑熱対策や災害時の電源確保に対する具体的な解決策を提示している」「環境価値と社会価値を両立し、平時から非常時まで活用できる実践的なモデル」と高く評価されている。
SXアワードは、カーボンニュートラルや循環型経済、DX、ESG経営などを通じて持続可能な社会づくりに貢献する優れた製品・サービス・ソリューション・活動を表彰する制度。NTNは今回の受賞を機に、自然エネルギーを活用した商品・サービスの提供を通じて、地域の防災・減災、生活環境の向上、持続可能な社会の実現に一層貢献していく方針を示した。
同製品の導入実績も広がっている。国土交通省選定の「防災道の駅」を中心に、再生可能エネルギー100%で稼働する防災用コンテナ型トイレとして全国11カ所に設置済み(2026年5月時点)。停電や断水時でも利用可能なフェーズフリー型設備として運用されている。

さらに2026年7月には、沖縄県竹富町と包括連携協定を締結。西表島での導入実績を踏まえ、離島地域における防災・通信・生活インフラの強化に取り組む。災害時や停電時にも機能する離島間通信ネットワークの構築も視野に入れ、地域課題解決と持続可能な地域づくりを推進する。

機械関連業界では、再生可能エネルギーと防災インフラを融合したソリューションへの関心が高まっており、「N³エヌキューブ」の受賞は、分散型電源とフェーズフリー設備の実用性が改めて認められた事例として注目される。

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