アトラスコプコ(Atlas Copco):2026年4月29日
アトラスコプコグループは4月29日、2026年のグループ表彰の受賞者を発表した。今年は、コンプレッサ向け無給油エレメントの製造における砂型3Dプリンティング技術や、極端紫外線(EUV)対応の真空ソリューション、洋上向け窒素供給の新方式など、資源効率と性能向上を両立する技術・取り組みが評価された。
同社のヴァグネル・レゴ社長兼CEO(Vagner Rego)は、「今年の受賞はいずれも、顧客に対してより高度で資源効率の高いソリューションを提供するイノベーションに関わるものだ。これらの成果の広がりを見て大きな誇りを感じる。未来を変革する技術開発において卓越した成果が示された」とコメントした。
表彰式は4月28日、ストックホルムで開催された年次株主総会に合わせて実施され、3つの賞が授与された。
まず、「ジュリオ・マッザルーピ・オペレーショナル・エクセレンス賞(Giulio Mazzalupi Operational Excellence Award)」は2018年に創設され、顧客への製品・サービス提供プロセスの改善に大きく貢献した個人・チームを表彰するもの。今年はコンプレッサテクニーク事業本部(Compressor Technique Business Area)のヴィクトル・アドリアンス(Victor Adriaens)、ロブ・ホーグマルテンス(Rob Hoogmartens)、スタイン・ボスマンス(Stijn Bosmans)、クリス・パニス(Kris Panis)の各氏が受賞した。
同チームは、コンプレッサの無給油エレメント製造において砂型3Dプリンティングを鋳造技術として先駆的に導入。工程効率と品質の大幅向上に加え、材料廃棄やエネルギー消費の削減を実現した点が評価された。
次に、「ジョン・ムンク賞(John Munck Award)」は1988年創設で、年間で最も優れた技術革新に贈られる。今年はバキュームテクニーク事業本部(Vacuum Technique Business Area)のリチャード・サルーム(Richard Salloum)、ドロシー・ノー(Dorothy Noh)、ジェイコブ・リー(Jacob Lee)、スコット・リム(Scott Rhim)、シヴァ・カイラサム(Siva Kailasam)の各氏が受賞した。
同チームは、極端紫外線(EUV)リソグラフィ装置向けの革新的真空ソリューションを開発。ポンプ性能の向上と消費電力削減を両立し、窒素使用量の低減、小型化、保守性向上を実現するとともに、最先端リソグラフィシステムとのシームレスな統合を可能にした。
また、「ピーター・ワレンバーグ・マーケティング&セールス賞(Peter Wallenberg Marketing and Sales Award)」は1996年創設で、優れた営業活動および先進的なマーケティング手法の実装を評価する。今年はパワーテクニーク事業本部(Power Technique Business Area)のアビマエル・アルベス(Abimael Alves)、ペドロ・ロショ(Pedro Roxo)、バンダーソン・ロペス(Vanderson Lopes)、リカルド・マチアス(Ricardo Matias)の各氏が受賞した。
同チームは、従来は高リスク・低信頼性とされていた液体窒素のタンク供給方式に代え、洋上でのオンサイト窒素生成ソリューションを確立。信頼性向上、コスト予見性の改善、エネルギー効率向上を実現し、供給モデルの転換を主導した点が評価された。
■アトラスコプコグループの概要
アトラスコプコは、未来を変革する技術の提供を掲げ、製品・サービス・ソリューションの開発を通じて顧客の事業成功を支援している。事業は、圧縮空気・真空ソリューション、エネルギー関連機器、排水・産業用ポンプ、産業用電動工具、組立およびマシンビジョンの4分野で展開。2025年の売上高は1680億スウェーデンクローナ、従業員数は約5万6,000人。
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