・収納効率40%向上で在庫戦略高度化に対応
イトーキは4月30日、自動仕分システム「SAS(Systema Streamer)」シリーズの新機種として、「SAS-R2」と「SAS-NR」を発売したと発表した。収納効率を従来比で約40%向上させ、サプライチェーンの不安定化を背景に変化する在庫戦略や物流現場の自動化ニーズに対応する。
今回追加した「SAS-R2」は、ピッキングアームの高さをコンパクト化した高収納型モデル。梁下6mの建屋において収納段数を従来の最大14段から20段へ拡大し、収納効率を約40%向上する。各段にドーリー(水平走行台車)を1台ずつ配置することで、高速な入出庫処理を維持する点も特徴だ。
一方の「SAS-NR」は、ドーリーに昇降機構を搭載したモデル。1台のドーリーで最大7段の入出庫に対応可能とし、従来は段数ごとに必要だった複数台構成を簡素化することで、初期投資の抑制と効率的な保管運用の両立を図る。高速処理性能を維持しつつ、コスト最適化ニーズに応える設計とした。
両機種の投入により、SASシリーズは高速入出庫型「SAS-R」、荷幅可変型「SAS-RIII」に加え、高収納型の「SAS-R2」「SAS-NR」をラインアップに拡充。保管効率重視や処理能力重視など、用途に応じた柔軟なシステム提案が可能となる。
開発背景には、物流業界における人手不足や「物流2024年問題」、EC拡大に伴う多品種小ロット化への対応がある。さらに、近年のサプライチェーンの不安定化により、一定量の安全在庫を確保する動きが強まっており、保管効率と入出庫能力の最適化が重要課題となっている。
イトーキは、顧客ごとの取り扱い商品や建屋条件、運用方法に応じた個別設計を強みとしており、今回の新機種により、同一倉庫内で保管重視エリアと処理能力重視エリアを組み合わせたレイアウト構築も可能とした。特に「SAS-R2」と「SAS-NR」の併用により、より高度な物流システム設計に対応する。
詳細は、ニュースリリース
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