ヒアブ(Hiab):2026年4月24日
ヒアブが4月24日に発表した2026年1~3月期の中間決算によると、受注高は前年同期比6%増の4億200万ユーロとなり、為替影響を除くオーガニックベースでは7%増となった。全地域でブック・トゥ・ビル(受注/売上比率)がプラスとなり、受注環境は改善した。一方、売上高は米国での過去3四半期にわたる受注減少の影響を受け、同7%減の3億8,300万ユーロとなった。
営業利益率(比較可能ベース)は13.5%と前四半期比で改善したものの、前年同期の16.0%からは低下。比較可能営業利益は22%減の5,200万ユーロだった。なお、比較可能性に影響する一時要因として1,100万ユーロの費用を計上している。
事業構成では、機器販売が売上の70%、サービスが30%を占めた。環境配慮型製品群(エコポートフォリオ)の売上は23%増の1億7,600万ユーロに拡大し、売上構成比は46%(前年同期35%)へ上昇した。
受注残は2025年末の5億3,400万ユーロから5億6,200万ユーロへ増加。特にEMEA(欧州・中東・アフリカ)地域での成長と、買収したINGクレーンズ(ING Cranes)の寄与が受注拡大を支えた。一方、米国市場では短納期製品を中心に受注が低水準にとどまっており、市場環境は貿易摩擦や地政学リスクの影響で不透明感が続いている。
売上減少の一方で、販管費(SG&A)および間接費の削減が利益を下支えした。サービス事業は継続的サービスの伸長により、為替一定ベースで5%増収となった。
キャッシュフローは引き続き堅調で、営業活動によるキャッシュフロー(金融・税引前)は7,500万ユーロを確保。キャッシュコンバージョンは100%超を維持した。純現金は2億1,900万ユーロ、ネットギアリングは▲23%と財務基盤も健全な水準を維持している。
■ 2026年通期見通しを引き上げ
2026年通期見通しについては、比較可能営業利益率を「13.5%超」とし、従来の「13.0%超」から引き上げた(2025年実績は13.7%)。
スコット・フィリップス社長兼CEO(Scott Phillips)は「第1四半期は良好なスタートとなり、2024年以来初めて四半期受注が4億ユーロを超えた。全地域でブック・トゥ・ビルがプラスとなり、営業利益率も改善した」と述べた。
また、同社は4月1日付で新たなオペレーティングモデルを導入した。組織の簡素化とスケーラビリティ向上、顧客志向の強化を狙いとしており、今後の成長基盤とする。加えて、米国では販売代理店網の拡充を進めており、新規ディーラーとの提携により重点地域での市場開拓を加速する。
ヒアブは、車載型荷役機器の分野でスマートかつ持続可能なソリューションを提供するグローバル企業で、世界100カ国以上に展開。2025年の売上高は約16億ユーロ、従業員数は約4,000人。
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