ボルボCE、26年第1四半期はSDLG売却で減収も有機売上は14%増

・サービス拡大と製品強化で成長維持

ボルボCE(Volvo Construction Equipment):2026年4月24日
※1SEK (スウェーデンクローナ)は約17円。

ボルボCE(Volvo Construction Equipment)が発表した2026年第1四半期決算によると、SDLG事業の売却影響により減収となったものの、有機ベースでは増収を確保し、機械販売およびサービス事業の拡大により堅調な業績を維持した。

同四半期の売上高は183億500万SEK(前年同期:211億1,700万SEK)で、前年同期比13%減となった。一方、SDLG売却の影響を除いた有機売上高は14%増加し、このうち機械販売は16%増、サービス売上は7%増といずれも伸長した。調整後営業利益は24億9,100万SEK(同:25億4,200万SEK)、調整後営業利益率は13.6%となった。

世界の建設機械市場は第1四半期も拡大基調が続き、南米、アフリカ、オセアニア、中国を除くアジアで需要が増加。北米は前年並みとなり、欧州および中国はやや縮小した。

ボルボCEのメルカー・ヤーンベリ社長(Melker Jernberg)は、「逆風が続く中でも、機械の納入増加と製品ミックスの改善により、ダンプトラック(ハウラー)および大型油圧ショベルで市場シェアを拡大した。部品・サービス事業も成長を継続している。この勢いを第2四半期につなげ、通期での安定した業績確保と業界変革の推進に注力する」と述べた。

■事業再編と投資の進展
第1四半期には、成長に向けた重要な施策として事業再編および投資を進めた。長期戦略の一環として、収益性の改善が見込めないロックバック(Rokbak)事業については2026年3月に撤退を決定。2025年の売上高は約10億クローナだったが赤字が続いており、関節式ダンプトラックの生産は2026年7月に停止する予定。

また、欧州委員会(European Commission)の承認を経て、2月1日付でスウェコン(Swecon)の買収を完了。スウェーデン、ドイツ、バルト地域における販売・サービス事業およびエントラック(Entrack)を含む事業を取得した。

■製品・展示動向
3月に米ラスベガスで開催された建設機械展示会コンエキスポ(ConExpo)では存在感を示した。前回開催以降、製品ポートフォリオの35%を刷新しており、新型油圧ショベル「EC560」、新フラッグシップ関節式ダンプトラック「A50」、ホイールローダの大幅改良に加え、電動機械「L120エレクトリック(L120 Electric)」など新世代機を投入した。顧客の稼働率と生産性向上を支援するサービス・ソリューションも拡充している。

■地域別市場動向

欧州市場は、特に北欧での厳冬の影響により建設活動が停滞した1月の影響を受け、やや減少した。北米市場はデータセンターやエネルギーインフラ投資、製造業の国内回帰を背景に堅調に推移した。

南米はブラジル、アルゼンチン、ペルーの回復を背景に拡大し、鉱山および大型インフラ需要が牽引。アジアでは日本および韓国が減少した一方、インドネシアは堅調なGDP成長やインフラ・食料安全保障投資を背景に成長した。東南アジア、トルコ、中東も拡大し、中国市場は小幅に縮小。アフリカおよびオーストラリアでは好調な伸びが見られた。

■会社概要

ボルボCEは、建設ソリューション分野における世界的リーディングカンパニーであり、パワーと高い性能を兼ね備えた製品・サービスを提供するとともに、より持続可能な作業の実現に取り組んでいる。

同社は1832年創業。世界の主要市場に販売・サービスネットワークを構築し、グローバルで事業を展開している。「私たちが暮らしたい世界を築く」という共通の目的のもと、人材を原動力とした企業として、持続可能性、電動化(エレクトロモビリティ)、サービス分野に重点を置いた事業運営を進めている。

製品面では、電動建設機械や充電ソリューションのラインアップ拡充を進めるほか、アーティキュレートダンプトラック、ホイールローダ、油圧ショベルなど、顧客の多様な建設・インフラ需要に対応する幅広い製品群を展開している。

また、同社はボルボ・グループ(Volvo Group)の一員であり、同グループはトラックやバス、船舶・産業用パワーソリューション、金融サービスなども手掛けている。これにより、顧客の稼働率向上や生産性向上に寄与する包括的なソリューション提供が可能となっている。

ボルボ・グループは、持続可能な輸送およびインフラ分野の将来像の形成に向け、グループ全体で取り組みを強化している。

ニュースリリース

ボルボグループ第1四半期レポート