ダンフォス(Danfoss) :2026年4月20日
ダンフォスは、AIや高性能コンピューティング(HPC)の急速な普及を背景に、データセンターの液冷化が加速する中、次世代液冷システムへの対応強化を打ち出した。特に、冷却アーキテクチャの中核を担うクーラント分配ユニット(CDU:Coolant Distribution Unit)分野での取り組みを強化する。
AIの高度化に伴いラックあたりの電力密度が上昇し、発熱負荷も増大している。従来の空冷方式は限界に近づいており、液冷への移行が現実的な選択肢として広がっている。
こうした中、同社は高性能液冷システムの開発を支援するため、モジュール化ソリューションや幅広い製品ポートフォリオ、アプリケーション知見を活用し、OEMやシステムインテグレーターへの支援を強化する。
ダンフォス・クライメート・ソリューションズ(Danfoss Climate Solutions)のデータセンター営業責任者であるザカリー・ドミニク(Zachary Dominique)氏は、「AI主導のデータセンターは冷却技術に新たな限界を突きつけている。顧客からは高性能化、統合性の向上、迅速なスケーラビリティへのニーズが明確に示されている。当社はモジュール型ソリューションと広範な製品群により、信頼性の高いCDU設計・導入を支援する」と述べた。
液冷システムの中核に位置するCDUは、性能・効率・設置スペースの最適化に大きく影響する重要機器であり、単体部品の性能だけでなく、システム全体としての統合設計が求められる。
同社はCDU関連のコンポーネントを組み合わせたモジュール型ソリューションを提供し、シミュレーションツールや試験設備と組み合わせることで、以下のような価値を顧客に提供する。
・熱性能の向上
・システム構成の簡素化
・設置スペースの最適化
・開発および導入の迅速化
さらに、欧州・北米・アジアにまたがるグローバル生産体制と強固なサプライチェーンにより、急成長するデータセンター市場において迅速かつ安定した供給を可能にする。
■高性能CDUを支える主な技術
ダンフォスの液冷システム向けソリューションは以下の通り。
・アルスマート(Alsmart®)コントローラー:高速・高精度なシステム制御
・高効率熱交換器:熱性能の最適化
・ドライブおよびセンサー:省エネルギー化と信頼性向上
・圧力独立制御バルブ:流量制御と水力バランスの最適化
・各種バルブおよびストレーナー:運用信頼性と保守性の向上
これらの技術とアプリケーションノウハウ、グローバルサポート体制を組み合わせることで、同社は高効率かつスケーラブルな次世代データセンター冷却システムの実現を支援する方針である。
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