NTNは10月16日、新世代軸受シリーズ「ULTAGE(アルテージ)」の新商品として、「高速・重切削対応 円筒ころ軸受」を開発したと発表した。グリース潤滑環境下で従来品比25倍以上の長寿命を実現するとともに、高剛性と業界最高水準の高速回転性能を両立した。工作機械主軸のグリース潤滑化を後押しし、保守負担の軽減や設備稼働率の向上、カーボンニュートラル推進に貢献する。
工作機械業界では生産性向上に向けた高速化に加え、高精度加工や重切削への対応が求められている。特に複合加工機の普及により、主軸用軸受には高速回転性能と高剛性の両立が必要とされている。一方、製造現場では省エネルギー化や保守負担軽減のニーズが高まり、従来のエアオイル潤滑から消費エネルギーを抑えられるグリース潤滑への転換が求められているが、高速回転環境での十分な寿命確保が課題だった。
本開発品は、グリース潤滑環境下で従来品(黄銅保持器使用)比25倍以上の長寿命を達成。dmn値115万(従来品比30%向上)の高速回転性能を実現し、重切削に求められる高剛性も確保した。保持器の材質・形状を見直し、新開発の樹脂保持器を採用。重切削向けの大径ころを使用しながら高速回転性能を高め、非対称形状とすることでグリースの最適配置を可能にし、潤滑油成分を軸受内部へ効率的に供給する。エアオイル潤滑にも対応し、給油性も向上させた。
用途は工作機械の主軸(複合加工機、マシニングセンタ、旋盤など)。10月26~31日に東京ビッグサイトで開催される「第33回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2026)」に初出展する。
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