米ムーグ、ボルタイック・マリンと自律航行USVで協業

・無人水上艇に再構成可能な統合兵器プラットフォーム「RIwP」を初搭載

ムーグ(Moog Inc.):2026年8月24日

ムーグは、ボルタイック・マリン(Voltaic Marine)と協業し、無人水上艇(USV)に同社の再構成可能な統合兵器プラットフォーム「RIwP(Reconfigurable Integrated-weapons Platform)」を統合した次世代海軍向けソリューションの実証に成功した。米海軍が実施した「Coastal Trident Demo(Coastal Trident Demo)」で、ボルタイック・マリンの「AEU39」に搭載し、目標の探知・追尾能力を実証した。RIwPを海洋分野に導入する初の事例となる。

RIwPターレットは、現在の重要な任務となっている対ドローン用途に対応する再構成可能なシステムである。兵器、照準装置、搭載プラットフォームを問わず統合できるオープンな設計を採用し、標準型RIwPターレットとの高い共通性を維持しながら、重量を約3分の1に抑えている。

同クラスで最大級の火力搭載能力を備え、30mm機関砲や複数のミサイル・エフェクターを統合できる。搭載弾薬容量も増加させており、現代の脅威に対して長時間の交戦を可能にする。

一方、ボルタイック・マリンのAEU39は、電動ハイブリッド推進と太陽光パネルを組み合わせた設計を特徴とする。長時間にわたり所定海域にとどまることが可能で、艦隊防護や沿岸防衛など複数の用途への展開が期待される。

USVに再構成可能な兵器プラットフォームを搭載することで、コスト効率や導入時間の短縮を図りながら、従来とは異なる海軍向けソリューションを実現する。RIwPを海洋領域へ展開することで、ミサイルの迎撃やドローンへの対処に加え、自律航行船の新たな可能性を切り開く。

ムーグのランド・アンド・シー事業部門ゼネラルマネジャー、ジェイソン・ワイス(Jason Weiss)氏は、「ボルタイックとの協業により、RIwPが陸上で実績を積んできた能力を海上へ展開できる。無人脅威が新たな領域へと進化する中、敵対勢力に主導権を握らせないため、継続的な技術革新が必要だ」とコメントした。

ムーグは、従来の陸上用途を中心としてきたRIwPの適用領域を海上へ拡大することで、あらゆる領域の防衛任務を支援する取り組みを強化する。実戦での運用実績を持つシステム、柔軟な設計、拡張可能な生産能力を組み合わせ、現在の高度化する脅威だけでなく、将来の防衛需要にも対応していく。

■ムーグ(Moog Inc.)について

ムーグは、高性能な精密モーション制御、流体制御および制御システムを設計・製造し、システムインテグレーションまで手掛けるグローバル企業。軍用・民間航空機、人工衛星、宇宙機、ロケット、防衛システム、ミサイル、自動化産業機械、船舶、医療機器など幅広い分野に高性能システムを提供している。

■ボルタイック・マリン(Voltaic Marine)について

ボルタイック・マリンは、太陽光発電を組み合わせた電動ハイブリッド型無人水上艇(USV)および高性能電動ボートの設計・製造を手掛ける。共通のモジュール型プラットフォームを基盤とし、USVを長時間の定点運用に対応させるとともに、海上で無人システムの搭載、発進、充電を行えるよう設計している。主な用途として、艦隊防護、沿岸防衛、港湾警備などを想定している。

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