メッツォ、パプアニューギニアのシンベリ金鉱拡張計画で主要プロセス技術パートナーに選定

メッツォ(Metso):2026年8月27日

メッツォは27日、パプアニューギニアで進められている「ニュー・シンベリ金鉱拡張プロジェクト」において、粉砕、浮選、濃縮、ろ過を対象とする複数の主要プロセス技術パッケージを受注したと発表した。受注額は約1,000万ユーロで、2026年第3四半期のミネラルズ部門受注高に計上する。

同プロジェクトは、シンベリ・ゴールド・カンパニー(Simberi Gold Company Limited)が開発を進めている。同社はリンバオ・ゴールド・グループ(Lingbao Gold Group)とセント・バーバラ(St Barbara Limited)の50対50の合弁会社。エンジニアリング業務はピッチ・ブラック・グループ(Pitch Black Group)が担当する。

ニュー・シンベリ金鉱拡張プロジェクトは、既存のシンベリ操業における処理対象を酸化鉱から新鮮硫化鉱へ転換し、採掘量を大幅に拡大するとともに、長期的な金生産量の増加を図るもの。フィージビリティスタディでは、年間約20万オンスの金生産を目指すとともに、現在の水準から資材搬送量を大幅に拡大する計画が示されている。

メッツォは今回、硫化鉱への転換に対応する主要な浮選、精鉱再粉砕、濃縮、ろ過技術を一括して供給する。対象には、再粉砕用の「Vertimill(バーティミル)」、浮選回路の「Metso TankCell(メッツォ・タンクセル)」、精鉱脱水用の「Metso VPA Pressure Filter(メッツォVPA加圧ろ過機)」を含む。さらに、凝集・混合効率を最適化する「Reactorwell(リアクターウェル)」技術を搭載した「Metso High Rate Thickener(メッツォ・ハイレート・シックナー)」も供給する。

これらの技術により、処理能力、金回収率、水利用効率の向上と、遠隔地に位置するシンベリ鉱山での安定操業を支援する。

メッツォは今回の受注に先立ち、2026年上期に同プロジェクト向けとして「Nordberg HP200e(ノルドバーグHP200e)」コーンクラッシャー1台と、エプロンフィーダー2台を受注しており、今回の契約によってプロジェクトにおける供給範囲をさらに拡大した。

メッツォのデービッド・タロック(David Tulloch)アジア太平洋地域ミネラルズ担当副社長は、「ニュー・シンベリ金鉱拡張プロジェクトは、太平洋地域で現在進行している最も重要な金処理開発案件の一つである。リンバオ・ゴールド、セント・バーバラ、ピッチ・ブラック・グループとの関係をさらに強化できることを喜ばしく思う。粉砕、浮選、脱水の各工程でメッツォが参画することは、統合フローシートの価値と、プラントのライフサイクル全体にわたってエネルギー効率と高性能を両立した処理ソリューションを提供する能力を示すもの」とコメントしている。

また、ニュー・シンベリ金鉱拡張プロジェクトのアンドリュー・ローリー(Andrew Lawry)プロジェクトディレクターは、「今回の拡張はシンベリの成長に向けた次の段階であり、生産量を大幅に増加させるとともに、鉱山寿命の延長につながると期待している。メッツォのプロセス技術と、大規模な金処理設備の納入実績が主要設備サプライヤーとして選定する際の重要な要素となった」と述べた。

同プロジェクトでは、エネルギー効率、水回収率、プロセス全体の性能向上を図る技術を設備に組み込み、遠隔地における信頼性の高い操業を支援する。メッツォは、統合型のプロセス技術を通じて、新鮮硫化鉱を効率的に処理し、金回収率を最大化するというプロジェクトの目標に貢献する。

■ メッツォ(Metso)について

メッツォ(Metso)は、骨材、鉱物処理、金属精錬業界向けに、持続可能な技術、エンド・ツー・エンドのソリューション、サービスを世界規模で提供している。顧客のエネルギー・水利用効率、生産性の向上、環境リスクの低減を支援する。

本社はフィンランド・エスポー。2025年末時点の従業員数は約50カ国で約1万8,000人。2025年の売上高は約53億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

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