竹内製作所は7月2日、同社のクローラーローダーとして初めて電気制御方式を採用した新型機「TL11R3」を発表した。2026年7月から販売を開始する。
TL11R3は、油圧パイロット方式で培った操作性を継承しながら、電気制御方式の採用により、アーム、バケット、走行の各制御で高い応答性と精密な操作性を実現したモデル。オペレーターの意図に沿った滑らかな動作に加え、将来的な機能拡張や遠隔操作、自動化への対応を見据えたプラットフォームとして位置付ける。
機体は78.8kWエンジンを搭載し、運転質量5,285kg、定格積載量1,240kg。ラジアルリフトブームを採用し、土工、整地、積込みなど幅広い作業に対応する。パワーと安定性を両立させることで、多様な現場ニーズに応える。
電気制御方式の採用により、運転席のタッチスクリーンディスプレイからレバーパターンやレバー感度を容易に変更できるほか、自動制御機能も充実した。掘削姿勢を記憶してワンタッチで復帰する「Return-to-Set-Position(掘削回帰機能)」、アーム操作に連動してバケットの水平を維持する「Self-Level Up & Down(バケット水平維持機能)」、任意の高さでアーム動作を制限する「Arm Height Limit(アーム高さ制限機能)」を備え、作業効率や操作精度の向上を図る。
操作性と快適性の面では、機械情報や各種設定、リアビューカメラ、Bluetooth対応ラジオ、空調操作をタッチスクリーンに集約。オプションとしてエアサスペンションシートや270度カメラを用意し、長時間作業時の疲労軽減や安全確認を支援する。また、整備性にも配慮し、アクセス性を高めた構造とすることで、日常点検やメンテナンス作業の効率化を実現した。
竹内製作所は、建設業界で深刻化する人手不足や熟練オペレーター不足を背景に、遠隔操作や自動化技術への需要が高まっていると指摘。電気制御方式はこうした技術との親和性が高く、今後の建設現場における生産性向上や安全性向上に寄与する技術基盤になるとしている。同社は今後も電気制御方式を採用した製品開発を推進し、建設現場の生産性向上と安全確保に貢献していく考え。
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