中联重科(Zoomlion)、ハノーバーメッセ2026で「具現化された知能」ソリューションを披露

・ヒューマノイドロボットとOSを世界初公開

中联重科(Zoomlion):2026年4月22日

中联重科は4月20日、ドイツ・ハノーバーで開幕した世界最大級の産業技術見本市「ハノーバーメッセ2026(HANNOVER MESSE 2026)」に出展し、具現化された知能(Embodied Intelligence)分野における最新技術と統合ソリューションを披露した。グループの中联重科中科谷(ZValley Technology Co., Ltd.)を中心に、自社開発の具現化された知能 OS「ロボットオプス(Robot Ops)」や新型ヒューマノイドロボット、AIネイティブのスマート製造トータルソリューションを世界初公開し、来場者の注目を集めた。

会場では、ヒューマノイドロボットによるデモンストレーションが大きな話題となった。開幕初日に行われた「インベスト・イン・チャイナ(Invest in China)」パビリオンのセレモニーでは、同社の二足歩行ロボットが太極拳やダンスを披露し、多くの来場者が足を止めて見入った。

また、アマゾン・ウェブ・サービス(Amazon Web Services、AWS)との共同ブースでは、AI、ヒューマノイドロボット、産業ソフトウェア、産業インターネットを融合した実運用ソリューションを展示。中科谷の産業インテリジェントエージェントがヒューマノイドロボットと物流用モバイルロボットを連携させ、物流仕分け作業を自律的に実行する様子を披露した。さらに新型ヒューマノイドロボット「Z01」は、産業用ドライバー「ロボットクロー(Robot Claw)」により、工場巡回や在庫点検などの複雑作業を実演し、来場者から高い評価を得た。

今回の展示の中核となったのが、具身知能オペレーティングシステム「ロボットオプス」である。同システムは、ロボットの協調動作や精密作業を統合的に制御するもので、開発難易度の高さやデータ不足、ライフサイクル管理の欠如といった業界共通の課題に対応するために開発された。標準化されたエンジニアリング基盤を提供し、具身知能の大規模導入を可能にする。

ロボットオプスは「データ・ソフトウェア・インテリジェントエージェント」を三位一体とするアーキテクチャを採用し、基盤ツール、模倣学習、強化学習、タスクオーケストレーションの4つのコアモジュールで構成。データ収集からモデル学習、シミュレーション検証、実装・運用までを一体化したフルライフサイクルのクローズドループを実現する。導入障壁を抑えつつ、開発効率を50%以上向上させ、ヒューマノイドロボット、産業ロボット、建設機械、自動運転など幅広い分野に適用可能としている。

さらに同社は、映像とシステム展示を通じて「中联重科スマート産業城(Zoomlion Smart Industrial City)」のデジタル化成果も紹介。インテリジェント生産計画、産業AI、デジタルツイン、全工程物流の高度化により、油圧ショベルは6分に1台、高所作業車(シザー式)は7.5分に1台、トラッククレーンは17分に1台、コンクリートポンプ車は27分に1台という生産効率を実現している。

会期中には基調講演にも登壇し、ヒューマノイドロボットOSや製品群、AIネイティブ/クラウドネイティブ型スマート製造ソリューションについて説明。世界各国の専門家や企業、メディアとの議論を深めた。

中联重科は今回の出展を通じ、AI時代における中国発スマート製造の技術力と存在感を示した。今後もグローバルな産業界との連携を強化し、具身知能とスマート製造のさらなる発展を図る方針である。

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