・水中音響センサーを5割増産へ
沖電気工業(OKI、東京都港区)は4月14日、防衛事業の生産基盤強化の一環として、水中音響システムや水中音響センサーを手掛ける沼津工場(静岡県沼津市)に新棟を建設すると発表した。防衛・海洋分野における需要拡大に対応するとともに、民生分野への展開を視野に入れたデュアルユースの取り組みを加速する。投資額は約30億円で、2027年9月の竣工、同年12月の稼働開始を予定する。
近年は安全保障環境の変化を背景に、防衛関連市場の中長期的な成長が見込まれているほか、海洋分野でも資源開発や環境保全、インフラ維持など多様なニーズが顕在化している。こうした動きを受け、同社は生産能力の増強に踏み切る。
OKIは1950年代から水中音響技術の開発に取り組み、防衛分野を中心にソーナーやソノブイなどの設計・製造で実績を積み重ねてきた。新棟では生産ラインを増設し、組立から試験、完成までの一貫生産体制を構築することで、生産効率と品質の向上を図る。これにより、水中音響センサーなどの生産量を2023年度比で約5割引き上げ、需要増に対する安定供給体制を強化する。
また、新棟は環境負荷低減にも配慮し、省エネルギー設備の導入や太陽光発電設備の設置により50%以上の省エネを実現、ZEB(Net Zero Energy Building)/ZEF(Net Zero Energy Factory)の達成を目指す。
同社は今後、防衛用途で培った技術を海洋インフラの維持管理や環境モニタリング、海洋調査など民生分野にも展開し、社会課題の解決に資する新たな価値創出を進める方針。
■プロジェクト概要
名称:OKI沼津工場 新棟(仮称)
建設予定地:静岡県沼津市大諏訪(OKI沼津地区)
延床面積:約3,600㎡
階数:地上3階建て(耐震・耐塩害仕様)
投資額:約30億円
着工:2026年7月予定
竣工:2027年9月予定
稼働開始:2027年12月予定
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