三菱商事、日本郵船、㈱JERA、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下4社)がパンパシフィックエネルギー株式会社(PE社)に対して出資し、その子会社PE Wheatstone Pty Ltd(本社:オーストラリア西豪州パース 以下PEW社)を通じて参画している豪州ウィートストーンLNGプロジェクトは10月10日、オーストラリア西豪州アシュバートン・ノースの液化天然ガス(LNG)生産設備において、オーストラリア西豪州北西部沖合のウィートストーンおよびイアゴガス田から産出される天然ガスを用いたLNGの生産を開始したと発表した。生産されたLNGは、プロジェクト第一船により数週間のうちに出荷される見込み。
4社が2012年6月にPEW社を通じて本プロジェクトの事業権益(ウィートストーン・イアゴガス田鉱区開発権益:10%、LNGプラント事業権益:8%)を取得して以来、約5年を経て操業を開始したことになる。
プロジェクトは、米シェブロン社がオペレーターとして推進しているLNGプロジェクト。今回の生産開始はLNG生産設備第1系列からのもので、引き続き第2系列の建設作業が進行中であり、第2系列の完成後は両系列合計で年間890万トンのLNGが生産される予定。PEW社の権益持ち分に相当する年間約70万トンのLNGは、長期契約に基づき株式会社JERA向けに供給される。
人口増に伴いエネルギー消費量が世界的に増加傾向にあり、さらに地球温暖化への対応としてクリーンなエネルギー資源である天然ガスおよびLNGの活用が国際的に求められている昨今、LNGの輸入国は増加している。
こうした世界的なLNG需要の伸びがある中で、日本のLNG安定調達のために、日本企業による天然ガス資源確保の重要度は増している。プロジェクトは、日本にとって重要な供給源となるばかりではなく、官民一体となったエネルギー資源の確保という点でも極めて大きな意義がある。