・最大176億円の助成対象に
セントラル硝子(東京都千代田区)は9月16日、経済安全保障推進法に基づく重要鉱物(フッ素)の安定供給確保に向けた「無水フッ酸の供給確保計画」が経済産業省から認定されたと発表した。これにより同社は、関連する設備投資について最大約176億円の助成を受けることが可能となる。
認定された計画の概要は、山口県宇部市にある宇部工場での無水フッ酸製造設備の新設。同社は今後、本支援措置を活用した国内供給能力の強化に向けた設備投資について、速やかに詳細検討を進める方針。
無水フッ酸は、半導体をはじめエネルギー、情報通信、輸送、医療、建築インフラなど幅広い産業分野で不可欠な材料。わが国の産業競争力維持・強化と経済安全保障の確保に欠かせない一方、原料となる蛍石(CaF₂)を含む供給の中国依存度が極めて高く、地政学リスクや輸出規制による供給途絶が深刻な課題となっている。
同社は今回の計画を通じ、平時の安定供給に加え、緊急時にも必要な供給量を確保できる体制を構築。半導体など戦略産業のサプライチェーン強靭化に貢献すると位置づけている。
業績への影響については、2027年3月期連結業績への影響は軽微としている。今後、具体的な取り組みを進め、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表する方針。