・マシンとブレードの一体開発で圧倒的高速切断を実現
アマダマシナリー(神奈川県伊勢原市)は9月15日、縦型超速バンドソー「VCSAW-160」の販売を開始したと発表した。マシン本体と専用バンドソーブレードを自社で一体開発する強みを生かし、業界の常識を覆す切断スピードと高精度な切断品質を両立させたのが最大の特徴だ。
■S45Cφ150mmで従来比11.6倍の切断速度
代表的な機械構造用炭素鋼(S45C・φ150mm)の切断において、従来のハイスバイメタルバンドソーブレードを用いた汎用バンドソー比で11.6倍、超硬丸鋸盤比でも2.2倍という切断速度を実現した。加工可能サイズは丸材φ160mm、角材幅160mm×高さ160mmまで対応し、縦型構造の採用により設置面積を抑えた省スペース設計とした。
金属加工現場では人手不足・技能者不足を背景に、切断工程の時間短縮や工場スペースの有効活用へのニーズが強まっている。同社はマシンとブレード双方の性能を極限まで引き出すソリューションの提供により、製造現場の省力化・省スペース化に貢献していく考えだ。
■主な特長1. 新ソーヘッド機構による高速切断
ブレードのひねり角度を最小限に抑える新構造で胴部への負荷を大幅に低減。ブレード寿命の延長と走行速度の向上を両立し、最高300m/minの高速走行を可能にした。従来機の約2倍となる22kW(30HP)の大容量ブレードモーターを搭載するほか、高テンション設計による切れ曲がり抑制、独自インサート方式ブレードガイドによる摩耗低減も図った。2. 専用ブレード「AXCELA VC-MS」
本機専用に新開発したブレードは、刃材・歯形・歯先コーティング・歯底特殊加工を最適化し、高速切断と長寿命化を両立。刃厚2.1mmの薄刃設計により、従来の丸鋸刃比で切り代を約22%削減し、歩留り向上と材料ロス低減を実現した。3. 省スペース設計による工程集約
縦型構造による省スペース化に加え、高速切断性能により従来複数台で分担していた切断加工を1台に集約可能。設備集約による工場スペースの創出と生産効率化に貢献する。4. 作業環境改善と自動化・IoT対応
従来の切削油に代えてMQL(ミストオイル)切断方式を採用し、オプションのミストコレクターと組み合わせることでクリーンな作業環境を実現。素材搬入・製品搬出装置も各種ラインナップし、自動化・システム化による作業負担軽減とマシン稼働率向上を後押しする。IoT「V-factory」との接続により、稼働状況の見える化と予防保全もサポートする。
■仕様概要(項目:内容)
機種名:VCSAW-160
加工能力(丸材) :φ30~φ160mm
加工能力(角材) :幅30×高さ30~幅160×高さ160mm
ブレード寸法 :帯幅54×帯厚1.3×帯長4650mm
走行速度:50~300m/min(インバーター無段変速)
ブレードモーター出力:22kW
バイス方式
リアバイス:移動式(ストローク720mm)/メインバイス:固定式(割りバイス)
工具冷却方式 セミドライ加工
マシン質量:4,300kg(本体のみ)
販売価格は本体36,500千円(税別、国内価格)で、年間販売目標は30台としている。詳細な製品情報は同社ウェブサイトで公開されている。
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