加藤製作所、23tクラス後方小旋回油圧ショベル「HD823MR-9」を発売

・作業量と省スペース性を両立

加藤製作所は7月22日、油圧ショベル「REGZAM(レグザム)」シリーズの新モデルとして、23tクラス後方小旋回油圧ショベル「HD823MR-9」の販売を2026年7月から開始したと発表した。都市部の道路工事や解体工事、インフラ補修など、狭隘な現場での高い施工能力と省スペース性を両立するとともに、作業性能や環境性能、安全性、整備性を大幅に向上させた。

同機は、従来機で評価されてきた基本性能を継承しながら、23tクラスならではの高い掘削能力と後方小旋回設計を融合したモデル。環境負荷低減や燃費改善、作業効率向上に加え、オペレーターの快適性や車両管理機能の強化にも対応した。

作業性能では、従来機から定評のあるエンジンを継続採用し、新型コントロールバルブによる油圧システムを搭載。出力とトルク性能を生かしながら、滑らかな操作性と高い作業速度を実現した。90度旋回捨て掘り作業では、Pモード時に燃料消費量を従来機比10%削減しながら、サイクルタイムは従来機と同等を維持する。また、多様なアタッチメントに対応する拡張性も備えた(オプション)。

環境性能では、2014年排出ガス規制および欧州Stage Vに適合する新型クリーンエンジンを採用。排出ガス後処理装置としてDOC、DPF、SCRを搭載し、PM(粒子状物質)やNOx(窒素酸化物)の排出を低減する。国土交通省の「超低騒音型建設機械」および「2020年燃費基準100%達成建設機械(☆☆☆)」の認定も取得した。

耐久性・整備性では、走行フレームを刷新して耐久性と泥落ち性を向上。ブームやアーム各部に鍛造ボスや高性能焼結ブッシュを採用し、耐久性を高めたほか、各種フィルターをエンジンルーム内に集約することで日常点検やメンテナンス性を改善した。

キャブには新設計の運転席を採用し、足元を含む前方空間を拡大。乗降性や居住性を向上させるとともに、タッチパネルによるAPC制御システムで作業モードやアタッチメント油圧流量を容易に設定できる。分割式フロアマットの採用により清掃性も向上した。

安全面では、7インチワイド液晶モニターのカメラ表示領域を従来比91%拡大し、視認性を向上。サイドデフロスタ機能を新たに採用したほか、人検知サラウンドビューシステム(オプション)を設定し、機体周囲の作業者を検知して事故リスクの低減を図る。

車両管理機能では、テレマティクスシステム「K-cast」を標準搭載し、位置情報や稼働状況、燃料残量などを遠隔で把握可能とした。さらに、新型エントリーシステムではタグ認証からパスワード認証へ変更し、タグ紛失や盗難リスクの低減に対応する。

HD823MR-9の運転質量は22,700kg、標準バケット容量は0.80㎥。ヤンマー製「4TN107」エンジンを搭載し、定格出力120.7kW、最大トルク788N・mを発揮する。標準小売価格は3,000万円(税別)からで、年間販売目標は250台としている。

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