・ハンガリー新拠点で全自動倉庫稼働、労働力課題と需要増に対応
ユングハインリッヒ(Jungheinrich):20262月22日
ゲブリューダー・ヴァイス(Gebrüder Weiss)は4月22日、ハンガリー・パーティ(Páty)に新設した物流センターにおいて、ユングハインリッヒの技術を活用した全自動倉庫システムの稼働を開始したと発表した。従来の手作業中心の物流から完全自動化へ移行し、保管能力の拡大と作業効率の大幅向上を図る。
同プロジェクトは、同社ハンガリー法人ゲブリューダー・ヴァイス(Gebrüder Weiss Ltd.)が進めたもので、延床面積3万2,000㎡の物流センター内に構築。物流需要の拡大や人手不足といった課題への戦略的対応として、全自動の狭小通路型(VNA:Very Narrow Aisle)高層倉庫を導入した。
■2万8,000パレット収容の自動高層倉庫
新倉庫は最大2万8,000パレットを収容可能で、最大10mの高所まで保管できる高層ラックを採用。ユングハインリッヒのモバイルロボット「EKX 516a」を6台導入し、パレットの入出庫作業を無人で実行する。これにより反復性の高い作業を高い安全性と効率で処理する。
処理能力は最大毎時120パレットに達し、5種類のパレット高さに対応。車両はシフト中に充電を行う設計とし、再充電なしで2交替の連続稼働が可能となっている。
また、手動エリアとの連携も重視しており、フォークリフト作業者が事前ゾーンでパレットを搬送ステーションに設置すると、センサーによる寸法検査を経て自動倉庫に搬入される。倉庫管理システム(WMS)はユングハインリッヒとゲブリューダー・ヴァイス(Gebrüder Weiss)の双方のシステムと連携し、情報のシームレスな統合を実現している。
■稼働中に段階導入、人材面にも配慮
導入は2024年3月に建設を開始し、稼働を継続しながら段階的に自動化を進め、2025年7月にフル稼働に到達した。導入に際しては従業員への説明や教育を重視し、自動化は人員削減ではなく新たな業務機会の創出であることを強調した。
同社のバリント・ヴァルガ(Bálint Varga)マネージングディレクターは、「自動化により資源効率が大幅に向上しただけでなく、既存システムとの統合を通じて現場からIT、リーン担当まで全体の専門性が向上した」と述べている。
■持続可能性とさらなる自動化へ
同社は持続可能な物流の推進にも注力しており、2023年にはブダペストに自動化倉庫を2棟建設。太陽光発電システムにより、倉庫設備や配送用電動バン36台にカーボンフリー電力を供給している。
さらに2026年までの開発プログラムの一環として、パーティ拠点におけるロボットシステムの高度化投資を開始。原材料ピッキングやパレット搬送など、手動工程のさらなる自動化を進める方針だ。
■ゲブリューダー・ヴァイスの概要
ゲブリューダー・ヴァイス・ホールディング(Gebrüder Weiss Holding AG)はオーストリア・ラウテラッハ(Lauterach)に本社を置く総合物流企業。世界180拠点に約8,600人を擁し、2025年の売上高は27億3,000万ユーロ。輸送・物流、デジタルサービス、サプライチェーン管理を手掛け、長い歴史を背景に持続可能な事業運営でも先進的な取り組みを進めている。
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