IHI、米Babcock Power傘下2社と協業、発電ボイラの低炭素燃料転換を世界展開へ

IHIは4月14日、米バブコック パワー(Babcock Power)傘下のバブコック パワー サービス(Babcock Power Services)およびライリー パワー(Riley Power)の2社と、発電用ボイラの低炭素燃料転換工事に関する協業合意書を締結したと発表した。アンモニアをはじめとする低炭素燃料への転換需要の取り込みを狙い、グローバル市場での提案力強化を図る。

カーボンニュートラル実現に向け、発電分野の脱炭素化は世界的な課題となっており、燃料アンモニアは有力な代替燃料として注目されている。今回の合意は、こうした潮流を背景に、ボイラ改造工事における両社の技術・ノウハウを融合し、低炭素燃料への転換工事を共同で推進する枠組みを定めたもの。

バブコック パワー サービスとライリー パワーは、発電所向けボイラの据付や機器供給、改造工事を手掛ける企業で、両社を合わせた燃料転換工事の累計実績は1,700万kWを超える。多様な燃料への対応を可能とする独自ソリューションにより、発電所のコスト削減や排出規制対応、低炭素化の実現に貢献してきた。

一方、IHIは燃料アンモニアの利活用に関する技術開発と実証で先行している。2024年度には、JERA碧南火力発電所4号機において、アンモニア混焼率20%(熱量比)の大規模実証試験を成功させたほか、インドネシアのラブアン火力発電所では、既設ボイラのバーナを自社製アンモニア燃焼用に改造し、燃焼実証を達成している。

今後は、IHIのアンモニア燃焼技術と、BPSの豊富な改造工事実績を組み合わせることで、既設ボイラの低炭素燃料転換を世界各地で提案。エネルギートランジションの加速と、発電分野における環境負荷低減に貢献していく考え。

画像:締結式の様子
(写真左から、IHI資源・エネルギー・環境事業領域 エグゼクティブ・ディレクター 高野 伸一、Babcock Power Inc. 社長兼CEO マイク・レクレア)

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