千代田化工建設、出光興産向け全固体電池用固体電解質大型パイロット装置をEPC受注

・量産化に向け戦略的パートナーシップも締結

千代田化工建設は1月30日、出光興産の千葉事業所における全固体リチウムイオン二次電池向け固体電解質大型パイロット装置の建設プロジェクトで、EPC(設計・調達・建設)業務を受注したと発表した。あわせて、固体電解質事業に関する戦略的パートナーシップを出光興産と締結し、中長期的な量産化体制の構築を共同で進める。

本プロジェクトは、出光興産が2027~2028年の全固体電池実用化を目標に進める取り組みの一環で、全固体電池の主要材料となる固体電解質を製造する大型パイロット装置を新設するもの。生産能力は年間数百トン規模を想定しており、電気自動車(BEV)向け需要を見据えた次世代電池材料の供給基盤構築を目的とする。

全固体電池は、航続距離の拡大、充電時間の短縮、安全性向上といった特長から、次世代電池の本命として自動車・電池メーカーを中心に開発が加速している。なかでも固体電解質は性能を左右する中核材料であり、安定供給と量産技術の確立が実用化の鍵となる。

今回のEPC業務は、千代田化工建設が2024年12月に実施した基本設計業務に続くもの。同社は2027年中の完工を目指し、プラント建設を推進する。これまでにも、出光興産の固体電解質事業において、小型実証設備第1プラントの能力増強EPCを担当し、2025年に完工。さらに現在は、固体電解質の中間原料である硫化リチウムの大型製造装置についても、2027年完工予定でEPC業務を遂行中。

こうした継続的なプロジェクト遂行実績と技術力が評価され、両社は今回、戦略的パートナーシップを締結。硫化物系固体電解質の製造プラントおよび硫化リチウム製造プラントを対象に、ノウハウや知見を共有し、世界的な需要拡大が見込まれる全固体電池市場に対応した安定的な量産体制の早期構築を目指す。

千代田化工建設は、総合エンジニアリング会社として、全固体電池を含むカーボンニュートラル関連技術の社会実装を幅広く支援しており、今後もエネルギー・次世代電池分野での事業展開を強化する方針。

<プロジェクト概要>
• 対象顧客:出光興産
• 建設内容:全固体電池用固体電解質大型パイロット装置
• 業務範囲:EPC(設計・調達・建設)
• 建設地:出光興産 千葉事業所
• 生産能力:年間数百トン規模(計画)
• 完工予定:2027年中
• 関連施策:固体電解質事業に関する戦略的パートナーシップ締結

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