・投資額約8億円、2027年10月稼働へ
日清製粉ウェルナ(東京都千代田区)は10月9日、北米でのプレミックス事業拡大に向け、米国子会社のメダリオン・フーズInc.(ワシントン州タコマ)に新たな製造ラインを導入すると発表した。投資額は約500万ドル(約8億円)で、稼働は2027年10月ごろを予定する。
新ラインは、業務用パスタを主力とするメダリオン・フーズの既存工場内に設置する。生産能力を拡大するとともに、エビフライやから揚げなど揚げものの衣に使うバッターミックスやブレダーミックス、その他麺用ミックスなど、プレミックスの機能を生かした幅広い製品を製造できる体制を整える。
同社は1990年代に米国で天ぷら粉の販売を開始し、メダリオン・フーズを拠点に北米の日本食市場の拡大とともに事業を伸ばしてきた。近年は寿司やラーメンに加え、天ぷらなど日本食メニューの認知度・需要が世界的に高まり、天ぷら粉は海外事業の主力製品に成長している。北米では業務用プレミックスが水産・畜産加工品の製造や外食産業でも広く使われており、市場規模のさらなる拡大が見込まれることから、現地生産体制の強化に踏み切る。
今後は既存の天ぷら粉事業の拡大に加え、から揚げ粉やフライ用ミックスなどの製品群を強化する。日本食レストランにとどまらず、北米の水産加工・畜産加工メーカー、食品製造業、外食チェーンなど幅広い顧客層への提案を進める方針だ。日本やアジア(中国、タイ、ベトナム)で培った配合設計技術や原料の知見を組み合わせ、顧客の商品開発や品質向上、生産効率化といった課題の解決にも貢献するとしている。
また、現地生産体制の確立によってリードタイムを短縮し、安定供給体制を強化するとともに、北米市場の変化に迅速に対応できる事業基盤の構築を目指す。同社は今回の投資を足掛かりに、需要拡大の状況に応じて、将来的には生産能力のさらなる増強や新工場建設も視野に入れる。
■メダリオン・フーズInc.の概要
・所在地:米国ワシントン州タコマ(本社・工場)
・設立:1996年10月
・代表者:石田正男
・資本金:1,300万ドル
・事業内容:パスタ、プレミックスの製造・販売
・従業員数:約40名