オークマは10月22日、安定した高精度5軸加工と面積生産性に優れた自動化により、多品種生産と量産を高い次元で実現するコンパクト5軸制御横形マシニングセンタ「MU-250H」を開発したと発表した。
同機は、グローバルで需要が増加している医療機器、データセンター向け発電機・冷却装置、航空機など、複雑形状や自由曲面を有する小物部品の高効率・高精度な同時5軸加工に対応する。設置面積5.7㎡のコンパクトな機械構造を実現しつつ、チタンやステンレスなどの難削材加工が可能なNo.40強力主軸を標準搭載し、高い面積生産性と工程集約能力を兼ね備えている。
自社開発のローダ式AWC(Automatic Workpiece holder Changer)をはじめ、コンパクトなローダセルにも対応。量産から変種変量生産まで、さまざまな生産形態の自動化を可能にする。横形5軸制御マシニングセンタとしての革新的な機械構造により、ワンチャッキングでの高能率加工と、自動化の障壁となる切粉堆積排除を実現。長時間安定稼働の「止まらない工場」を目指す。
高精度化・複雑形状化が進む□250mm×H180mmサイズの高付加価値小物部品に最適。生産現場が抱える人手不足や技能伝承の課題を解決し、高い品質と生産性を最小スペースで提供する。
主な特長は次の通り。
【高精度・長時間安定加工】
・ノンバックラッシ駆動方式を採用した高精度・高追従性トラニオンテーブルにより、5軸加工で頻繁に発生する正転・逆転時の誤差を最小化
・室温変化する工場環境でも機械が自律的に熱変位を抑える「サーモフレンドリーコンセプト」を標準搭載
・5軸加工の幾何誤差を専門スキルなしで素早く計測・補正する「ファイブチューニングⅡ」と、精度変化を監視する「精度安定診断機能」
・同時5軸加工で高面品位と高生産性を両立する「Hyper-SurfaceⅡ」
【省スペース自動化】
・ダブルハンド搭載のローダ式AWCにより加工物を高速交換。最大35個を省スペースに収納し、12時間以上の無人運転を実現
・自動化セル設置面積9.3㎡(従来機比64%縮小)
・機械1台のセルから複数台ライン、旋盤との混成ラインまで柔軟に対応
・加工室内側面にテーブルを配置し、切粉を加工点直下のチップコンベヤで直接回収する構造で切粉トラブルを排除
・AIによる主軸・送り軸の機械診断機能で突発的なダウンタイムを回避
【加工能力】
・No.40強力主軸(最高回転速度15,000min⁻¹、最大出力25kW、最高トルク73N・m)を標準搭載し、難削材加工や熱処理後のハードミーリングに対応
・鋼材加工能力133cm³/min(S45C、φ50mmフライス加工)
■主な仕様は、X軸移動量250mm、Y軸250mm、Z軸570mm、A軸-30〜120°、B軸360°。最大ワーク寸法φ355×H360mm、最大積載質量60kg。ATC工具収納本数は24本(オプション48本)。機械質量7,600kg。
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