ファナック、26年4〜9月売上16.2%増の4,737億円、通期売上1兆137億円に上方修正

ファナック(山梨県忍野村)は10月23日、2027年3月期第2四半期(4〜9月、中間期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比16.2%増の4,737億800万円、営業利益は同35.7%増の1,166億6,200万円、経常利益は同38.1%増の1,490億4,500万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同41.0%増の1,125億7,600万円となり、大幅な増収増益を達成した。1株当たり中間純利益(EPS)は120円90銭(前年同期は85円54銭)となった。

■業績動向と増減要因

当中間期は、地政学的リスクの高まりに伴う世界経済への影響が懸念されるなど、先行き不透明な状況が続いたものの、全般的に堅調な設備投資需要が継続した。

こうした中、研究開発、工場、セールス、サービス、事務の各部門が総力を挙げ、積極的な拡販活動、安定的な部品調達、経費削減などに取り組み、業績の向上に努めた。

全部門で売上高が前年同期を上回り、特にロボマシン部門は中国や国内での需要拡大などを背景に31.2%増と大きく伸長した。売上高の増加に加え、経常利益や親会社株主に帰属する中間純利益も大幅に増加した。

■部門別の経営成績

FA部門は売上高1,198億9,800万円(前年同期比15.4%増)。CNCシステムの主要顧客である工作機械業界では、設備投資に積極的な産業からの需要が旺盛だった中国やインドで好調に推移した。国内でも工作機械メーカーの好調な外需が売上を牽引し、低調だった欧州でも回復の兆しが見られたことなどから増収となった。

ロボット部門は売上高1,943億2,400万円(同12.6%増)。米州では自動車産業向け、一般産業向けともに堅調に推移し、売上が増加した。国内では自動車産業向けが持ち直し、一般産業向けも堅調だった。中国では自動車産業向けが停滞したものの、一般産業向けが好調に推移し、増収となった。

ロボマシン部門は売上高832億7,200万円(同31.2%増)。小型切削加工機「ロボドリル」は中国や国内で需要が好調に推移し、売上が増加した。電動射出成形機「ロボショット」も中国やインドで需要が好調だった。ワイヤ放電加工機「ロボカット」は中国での需要増加により売上を伸ばした。

サービス部門は売上高762億1,400万円(同12.7%増)。「サービスファースト」の精神のもと、ITを活用したCX(顧客体験)を重視し、顧客満足度の向上をグローバルに推進するサービス体制の強化を図った。また、保守にも役立つ「FIELD system Basic Package」、工作機械の故障予兆を可能とする「AIサーボモニタ」、ロボット用の「Zero Down Time」など、予防保全に活用できるIoT商品の販売促進と導入支援を進めた。

■通期業績予想を上方修正

2027年3月期の通期連結業績予想は、最新の状況や業績動向などを踏まえて上方修正した。

売上高は前回予想比6.9%増、前期比18.2%増の1兆137億円、営業利益は前回予想比10.4%増、前期比31.0%増の2,407億円、経常利益は前回予想比13.9%増、前期比35.7%増の3,088億円、親会社株主に帰属する当期純利益は前回予想比15.3%増、前期比37.1%増の2,283億円を見込む。1株当たり当期純利益は246円01銭を予想する。

2026年10月から2027年3月までの為替レートは、平均150円/ドル、175円/ユーロを想定している。

■配当と自己株式取得

2027年3月期の第2四半期末配当は、1株当たり72円54銭とした。期末配当については、公表が可能になった時点で速やかに開示する予定。

また、同社は10月23日開催の取締役会で、自己株式の取得を決議した。経営環境の変化に対応し、資本政策の柔軟性・機動性を確保することが目的。取得対象は普通株式で、取得株数は上限1,000万株(発行済株式総数から自己株式を除いた株式数の1.08%)、取得総額は上限500億円とする。取得期間は2026年10月26日から2027年4月30日までで、東京証券取引所での市場買付により取得する。

2027年3月期第2四半期決算短信

決算説明会資料