鹿児島県は10月7日、南国殖産(鹿児島市)が鹿児島県薩摩川内市と立地協定を締結し、「リニューアブルディーゼル(Nebio)製造研究センター」を建設すると発表した。投資予定額は22億円。2028年4月の操業開始を目指す。
同社は昭和20年に旧川内市で設立され、現在は鹿児島市に本社を置く総合商社。九州一円で幅広い事業を展開する。2050年カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現を背景に、平成29年に新エネルギー開発課を新設し、バイオ燃料事業の調査・研究を進めてきた。令和元年にはフィリピンに現地法人「Philippine Nangoku Corporation」を設立し、原料確保を図っている。
今回の計画は、軽油代替燃料として利用可能なHVO(水素化処理植物油)の製造方法に関する研究開発・実証試験と、事業拡大に向けた生産体制構築のためのパイロットプラント整備が目的。原料にはフィリピン現地法人で栽培するトウダイグサ科植物「ジャトロファ」の種子を使用し、川内港経由で輸入後、同施設で加工・研究開発を行う。試験提供を通じて実用化に向けたデータ収集と品質向上を進め、将来的な事業化を目指す。
施設は薩摩川内市港町6120番地18外に建設する。敷地面積5,391㎡、延床面積536.77㎡の鉄骨造平屋建て。新規雇用は6名。初年度の生産計画は2,625万円を見込む。脱炭素社会の推進に加え、新たな雇用創出や川内港の利用促進、地域経済の活性化に寄与することが期待される。
<プロジェクト概要>
事業者:南国殖産株式会社(鹿児島市)
施設名:リニューアブルディーゼル(Nebio)製造研究センター
所在地:鹿児島県薩摩川内市港町6120番地18