コマツと住友電気工業、設備稼働と切削現象を一体化する連携機能を共同開発

・JIMTOF2026で初披露、量産現場の生産性向上と不良削減を支援

コマツと住友電気工業は10月22日、住友電工が展開するセンシングツール「SumiForce™」と、コマツの工場稼働状況可視化システム「KOM-MICS®」を連携する機能を共同で開発したと発表した。設備の稼働状況や加工条件のデータと、加工点の切削力を捉えたセンシングデータを紐づけて一体的に見える化することで、量産現場における継続的なデータ収集と高精度な異常検知を実現し、生産性向上および不良削減を強力に支援する。両社は本機能を、10月26日より東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2026」(第33回日本国際工作機械見本市)の住友電工ブースで紹介する。

■開発の背景と両システムの狙い

製造現場では、深刻な人手不足を背景に、限られた人員で品質と生産性を維持・向上することが急務となっている。コマツは自社の生産現場で培った技術とノウハウを活かし、工作機械やロボットなどの設備稼働・加工データを収集・分析・見える化する「KOM-MICS®」を2021年より提供し、中小企業をはじめとする製造業のDX化を推進してきた。

一方で、加工品質をより高度に安定させるには、設備全体の稼働状況に加え、工具の刃先(加工点)で生じる微細な変化を捉えることが不可欠となる。住友電工の「SumiForce™」は、切削工具ホルダに内蔵したセンサにより加工中の切削力を直接測定し、加工点の微細な切削現象を見える化するツールである。両社は、これら両システムの強みを融合させることで、量産ラインでの継続運用に耐えうる新たなソリューションの共同開発に至った。

■連携機能の主な特長
・測定の自動化による量産ライン運用:
 両システムの連携により、SumiForce™による測定を必要なタイミングのみで自動実行する。不要な測定を排除することでバッテリー持続期間を大幅に延ばし、量産ラインでの継続的な運用を可能にした。

・設備・加工情報とセンシングデータの紐づけ:
 KOM-MICS®が取得する設備稼働・加工条件データと、SumiForce™による切削力データを直接紐づける。これにより、切削力の変化や異常がいつ、どの工程・位置・条件で発生したものかを詳細に把握できる。

・切削データを活用した異常検知と制御連携:
 SumiForce™で取得したセンシングデータを基に、KOM-MICS®のAI機能や住友電工の切削加工に関する知見を活用して異常な切削現象を検知する。異常検知時にはKOM-MICS®から加工機へ制御信号を出力し、設備停止等の制御へとつなげることが可能である。

■JIMTOF2026での出展と今後の展望

両社および関係会社の製造現場では現在、本機能を用いたテストが実施されており、実用化に向けた検証が進められている。10月26日開幕の「JIMTOF2026」住友電工ブースにおいては、測定の自動化、設備・加工情報と切削データの組み合わせによる見える化、およびセンシングデータを活用した異常検知の仕組みが展示される予定。

両社は「KOM-MICS®とSumiForce™で世界のモノづくりに貢献する」を掲げ、加工品質の安定化や不良削減を推し進めるとともに、限られた人員でも安定した生産を継続できる先進的な製造現場の実現に貢献していく方針。

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