SMC、25年4〜6月期、売上高微減も通期予想は据え置き

・半導体需要低迷が響く、中華圏のEV関連は回復傾向

 自動制御機器(空気圧機器)大手のSMCは8月8日、2025年4-6月期(第1四半期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1.3%減の2,001億80百万円と微減となった。営業利益は同15.1%減の444億56百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同28.9%減の346億41百万円といずれも大幅な減益となった。

■地政学リスクで需要環境は不透明
 同社によると、第1四半期の世界経済は米国の関税政策やウクライナ・中東紛争の長期化による地政学リスクの高まりから「不透明な状況が継続した」とした。

 主力の自動制御機器の需要動向を見ると、半導体・電機関連では中華圏で需要回復の兆しが見られたものの、日本・北米・韓国の半導体関連需要は本格的な回復には至らなかった。

 自動車関連では、中華圏のEV(電気自動車)関連需要が回復したが、他地域では米国関税の影響もあり設備投資の先送りが続いた。工作機械関連は中華圏で堅調だったが、他地域では調整局面が継続している。

■原価率上昇と為替差損が収益圧迫
 収益面では、原価率の上昇と減価償却費の増加が営業利益の主な押し下げ要因となった。経常利益は同28.1%減の491億15百万円となり、為替差損の増加が大きく響いた形だ。
 一方で同社は、製品供給体制強化のための設備投資を積極推進するとともに、直販・代理店営業の強化、製品・顧客の多角化推進などの施策を継続して実行している。

■通期業績予想は据え置き
 2026年3月期の連結業績予想については、5月14日に公表した内容から変更せず、売上高8,500億円(前期比7.3%増)、営業利益2,150億円(同13.0%増)、経常利益2,320億円(同10.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,670億円(同6.8%増)を維持した。
同社では下期にかけて需要環境の改善を見込んでいるとみられ、今後の業績動向が注目される。

 SMC 2026年3月期第1四半期決算短信

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