・売上高は22億ドル、受注高は20億ドルに拡大 好調な需要を背景に収益性も改善
テレックス(Terex Corporation):2026年7月30日
テレックスは7月30日、2026年第2四半期(4〜6月)決算を発表した。売上高は前年同期比50.5%増の22億ドル(約3,520億円、160円換算)となり、プロフォーマ(比較可能ベース)では8.5%増加した。純利益は1億1,000万ドル、調整後純利益は1億5,600万ドル、調整後EBITDAは2億6,900万ドル(EBITDAマージン12.0%)となった。
受注高はプロフォーマベースで前年同期比25.2%増の20億ドルとなり、受注残高も69億ドルと前年同期比3.9%増加した。こうした堅調な業績を受け、同社は2026年通期業績見通しを上方修正した。
■全セグメントで増収を達成
サイモン・ミースター(Simon Meester)社長兼CEOは、「全事業セグメントで増収を達成し、収益性も改善した。受注動向も堅調で、ポートフォリオ全体にわたり健全な需要が続いている」とコメントした。
また、「主要事業の力強さに加え、統合作業も順調に進み、シナジー効果が着実に表れている。受注残高や需要指標、下期の業績改善を支える事業計画を踏まえ、通期見通しを引き上げる」と述べた。
■セグメント別業績
環境ソリューション事業(Environmental Solutions)は売上高4億5,600万ドルで前年同期比5.9%増。公益事業向け車両の生産・納入拡大が寄与した一方、ごみ収集車(RCV)の出荷減少が一部相殺した。調整後EBITDAは8,000万ドル(利益率17.5%)で前年同期の8,600万ドル(同20.0%)から減少した。
マテリアルプロセッシング事業(Materials Processing)は売上高4億6,400万ドルで前年同期比2.2%増。プロフォーマベースでは11.1%増となり、米国での道路建設やインフラ整備、商業建築向け需要を背景に移動式破砕機の販売が伸長した。調整後EBITDAは8,700万ドル(利益率18.8%)と前年同期の6,200万ドルから大幅に改善した。
特殊車両事業(Specialty Vehicles)はプロフォーマベースで売上高6億5,000万ドルと前年同期比6.2%増。消防車両の出荷増加や価格改定が寄与した。調整後EBITDAは9,400万ドル(利益率14.5%)となり、販売数量増加や製品構成改善、価格効果、生産効率向上により前年同期を上回った。
高所作業機事業(Aerials)は売上高6億7,300万ドルで前年同期比10.9%増。大型プロジェクト向け出荷や為替の追い風が増収要因となった。一方、関税負担の増加やインフレの影響を受け、調整後EBITDAは3,800万ドル(利益率5.7%)と前年同期の5,500万ドルから減少した。
■キャッシュフロー・財務体質も改善
第2四半期のフリーキャッシュフローは1億100万ドルとなり、前年同期比2,300万ドル増加した。6月末時点の手元流動性は11億ドルを確保した。
設備投資・成長投資には3,300万ドルを投じる一方、配当などを通じ株主へ2,000万ドルを還元した。自社株買い枠は約1億8,300万ドルが残っている。
ジェニファー・コン・ピカレロ(Jennifer Kong-Picarello)上級副社長兼CFOは、「マテリアルプロセッシング事業と特殊車両事業で利益率が大きく改善し、フリーキャッシュフローも1億100万ドルを確保した。上期は想定を上回る業績となり、通期見通しを引き上げる」と述べた。
■2026年通期見通しを引き上げ
同社は第2四半期の業績や受注残高、統合シナジーの進展を踏まえ、2026年通期業績予想を上方修正した。
売上高は79億〜82億ドル(プロフォーマベースで前年比約7%増)、調整後EBITDAは9億6,000万〜10億ドル(同14.5%増)を見込む。中間値ベースの調整後EBITDAマージンは12.2%となる見通し。
調整後EPSは4.70〜5.10ドルを予想しており、旧レブ・グループ(REV Group)の特殊車両事業を11カ月分取り込むほか、2026年には約2,800万ドルのシナジー創出を見込む。2年以内に年間7,500万ドルのシナジー効果達成を目指す方針である。
■ テレックス(Terex)について
テレックスは、消防車や救急車、レクリエーション車両、ごみ収集車、破砕・選別設備、高所作業車、電力インフラ向け機器などを展開する特殊機械メーカーで、北米を中心に欧州、インド、アジア太平洋地域でも事業を展開している。
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